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3300年の時を越えて、甦る『ツタンカ-メン』王

 世界3大文明の中で最もセンセ-ショナルで私の心を躍らせるのは何と言っても古代エジプト文明です。日本がまだ弥生時代の、紀元前3000年頃にはエジプトは統一され、皆さんがよく知っているクレオパトラ(7世)の自殺が紀元前30年ということですから、この間を古代エジプト文明とするなら、今から約5000年前から、3000年間も存在したと言うことで、その気の遠くなる程の時の長さと、スケールの大きさに驚きます。
 このエジプト文明を世界に注目させたのは、何と言っても、イギリス人のハワ-ド・カ-タ-がテ-ベ(現在はルクソ-ル)の都とナイル川を挟んだ西岸の王家の谷で1922年11月4日に発見したKV62(王家の谷で発見された62番目の墓)、つまり殆ど無傷のエジプト王の墓として、初めで最後の大発見がツタンカ-メン王の墓でした。
 私が、初めて「ツタンカ-メン」という王の名を知ったのは、多分47年前の1965年10月から京都市美術館で「ツタンカ-メン展」開かれた時だと思います。
 この展示会に行った僕は、そこに展示された45点の展示品の中でも最も驚嘆し、その美しさと絢爛豪華さに圧倒されたのは「黄金のマスク」でした、そして、その黄金のマスクは3300年の時を越えて僕の心の中にファラオ、青年王ツタンカ-メンを甦らせたのです

 この王墓の発掘に関してはこの時のカタログ(今年の展示会のカタログにも詳しく書かれています)から、クライマックスの玄室(王の棺のある部屋)の調査の部分をそのまま抜粋して記してみたいと思います。
 その前に、ツタンカ-メンの棺室の構造を簡単に説明しておきます、王のミイラが納められていた石棺は広さ約6.3×4mの玄室一杯の、四重の厨子の中に納められていました、そしてその石棺の中に第1~第3までの人型棺が入っておりその中に黄金のマスクをしたツタンカ-メンが眠っていたのです。
以下1965年版カタログの文をそのまま紹介します。
 1925年1月25日、ツタンカ-メンの墓は再び開かれた、いよいよ棺室の調査である。石棺をおおう4つの厨子を運びおわったったとき、カ-タ-は初めて石棺の全景を見た。長さ2.75m、幅1.5m、高さ1.5mの石棺は黄石英でつくられており、まばゆいばかりに磨き上げられていた。蓋(ふた)はバラ色の花崗岩(かこうがん)でできていた。王の埋葬の時、蓋用の黄石英が間に合わなくて、代用したのであろう。-中略-。1922年11月4日に墓の石段を見つけてから、2年3ヶ月がたっていた。寛大な出資をしてくれていたカ-ナ-ボンはすでに故人となっていて、この場にいないのが、カ-タ-には悲しかった。
 蓋を持ち上げる準備がととのった。カ-タ-は合図をした。1,200キロの重さの蓋が50センチ上がって、とまった。天井につかえたからだ。カ-タ-は中をのぞいた、失望した。黒ずんだ沢山の布が見えるだけだった。しかし、その布を静かに、1枚、また1枚とはぎとって、最後の1枚を取り除いたとき。驚嘆すべき光景が現れたのである!人間の形をした金色の棺が石棺のなかに横たわっていた。女神の保護の翼が表面に刻まれていた。王の像はキリスト教の聖堂の寝像のようにつくられていた。王は一方の手に王杖(おうじょう)を、もう一方の手にからざおをもっていた。顔と手のひらは金で、目は霰石と黒曜石で、眉(まゆ)と睫毛(まつげ)は瑠璃(るり)でつくられていた。頭には、上下エジプトの二つの聖なる象徴、蛇の頭と禿鷹(はげたか)がついていた。
その胸には乾燥した野花の花輪があった。若い未亡人が、夫にささげた最後の愛のしるしであろう。しかし本格的調査は秋にもちこされることとなった。
 1925年10月15日カ-タ-は棺室調査を再開した。第1の人型棺は長さ2.25mで、石棺にぴったりとおさまっていた。それは木製であったが、石棺から引き出すとき、その重さが異常であることがわかった。900キロの重さをもっていたのである。まるで、鉛製の棺がこの中におさめられているかのようである。
第1の人型棺を開くと、その中に第2の金色人型棺があった。2つの棺の間には、指1本をさしこめるほどのすき間があった。それを開くと、第3の棺が現れた。それは木の上に金を張ったのではなく、金そのものでつくられた人型棺であった。最初に不思議に思った重さの秘密は、ここにあったのである。それは、長さ1.85m、重さ235キロであった。金の厚さは、2.5ミリないし3ミリにも及んでいた。
 いよいよカ-タ-は最後のものに近づく。1925年11月11日午前9時15分、ミイラの検査がはじまった。-中略-。外部の覆いや飾りをとると、「黄金のマスク」をつけたミイラが現れた。18才の若さで没したツタンカ-メン王が、3300年の闇の中から、光の中に現れたのである。

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2012/09/13 20:07
あき さん>親父殿なかなかやりますなー!今年の夏は延ばしたままで乗り切ったわけですね、そりゃー途中は見苦しいからお母さんが反対するの無理ないです!だから僕は約1ヶ月に一回は嫁さんに髪を切ってもらいます(妻は若い頃、理容学校にいってたようでハサミとか、髪を切るときにクビの周りをぐるりと巻くビニールの多いとかと、もちろん技術もお持ちのようで、助かっています。小遣いに余裕のあるときは散髪代として妻に¥1,000あげます。
 とにかく、今後の親父殿がどうなるのか興味津々デ━━☆゚+.d(*゚∀゚*)b゚+.☆ ━━ス!!!ね!

あ、それからずーっと前から考えていたのですが、7月まで大阪の天保山でやっていた「ツタンカーメン展も終わったことですから、新しい今回の展示会のカタログのナックに書いてある、「ツタンカーメンの真実」についてのブログも近いうちにUPしますので、こうご期待!
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2012/09/13 08:53
源氏さんのツタンカーメンびいきは、分かってるよ。
今度、ブログ、読ませてもらうね。
あたしには、難しそうだけど(^^;;
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2012/09/13 08:52
おはよ(^-^)
ブロコメ、ありがと。リコメのお届け。

焦らしたわりには、しょぼい話ですいません(笑)
でも、ライブで見たら、絶対に笑えるよ。

あのゴツイ顔の親父さまが、真剣になやんでるんだから。
しかも、髪の毛のコトで(^∇^)

最初は、反対だったけど…
あ、母親は、今でも大反対だけどね(笑)
私は、面白そうだし、そっとしとくんだ(^∇^)

にしても、それらしく縛れるようになるには、
何年かかるコトか?

そうそう。
あの人のトレードマーク…マークじゃないか(^^;;
は、赤だからね。
自分で、こそっと買ってきたみたいよ(^∇^)

毎年、夏は丸坊主の親父さまが、
今年は乗り切ったといえど、いつまで持つか?
忘れた頃に、中間報告します(笑)

うさぎ草は、結局、一個も買わず。
今朝もダブルメガだったんだ。

時間が無くて、収穫しただけなんだけど。
帰ったら、合成してみる。

デカ鍋は、既にあるんだけど、手持ちにはならないし。
かといって、出荷するのも勿体ないもんね。
ビンボー人根性、発揮しちゃうよ(^∇^)
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2012/05/27 23:57
あき さん>僕がツタンカーメンに関して得た情報は、殆どが1965年10月と、今回の展示会で発売されていたカタログを、穴の空くほど読んだからでしょう。興味のあることに対しては、僕は、何でも、のめり込むタイプみたいです。
それと、ツタンカーメンのことで知り得たことを、自分のブログで公開したいという、欲求があったのでしょう、考えて、考えて、書き始めたら、一気に書き上げました。根を詰めすぎて、精神的に少し空白状態になっています。
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2012/05/27 02:13
エジプト、憧れの地ですよね。
もちろん、行ったコトは無いです(笑)

ピラミッドやツタンカーメンについても、
一時、すごく興味を持ったコトがあって。

けど、当時はパソコンも所有しておらず、
図書館に行ったもんです(^∇^)
それが、ここで見られるとは!

ありがとうございます(^-^)
にしても、源氏蛍さん、詳しいんですね~!




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2012/05/19 23:30
みいこさん>僕も、行けるものならエジプトに行ってみたいとは思いますが、この夢はなかなか、実現するのは難しいかなー!と思います(国内の、北海道でさえまだいけてない)。いろいろ書きたいことはたくさんありますが、ニコタのブログは、1回で2000文字以内の制限があるので、内容が盛りだくさんだと書くのに困りますね、苦労します。
 続編も、なるべく早く書くようにしますので、お楽しみに!
あ!ブログにコメありがとう!
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2012/05/19 22:45
エジプトには心惹かれるものがありまして、現地に行ってみたい!という願望があります(*^-^*)

が、現実にはなかなか難しいことです><
なので、こうして日本にいてもその文化・文明に触れることができるということは大変嬉しいことです!
展示物を見るということだけでなく「文字」で触れることもです(✿ฺ´∀`✿ฺ)

貴重なお話をありがとうございましたo(*'▽'*)/☆
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2012/05/19 16:57
日本ではもう見られないんですか?!
そんな事を聞いてしまうと、益々興味が沸いてきます!
ちょっと本格的に考えてみることにします!
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2012/05/19 12:57
☆kaka☆さん>今回のツタンカ-メン展は大阪では6月3日までですから、もう余り時間がありません、また、ツタンカ-メンの5369点に登る、数多くの副葬品は確か、「今後2度とエジプトのカイロ博物館を出ない=日本では2度とみることが出来なくなる」ということですから、あの素晴らしい(全体が7つのブ-スに別れていますが、特に)5番目~7番目の3つのブ-スは絶対に見逃してはいけません。
 会期末が近づいているので、会場は多分とても多くの人で埋まっていると思いますので、極端ないい方をすれば、そのほかのブ-スは駆け足で見える物だけ見ててさっさと通過して、最後の3ブ-スのみ(特に5番目と6番目のブ-ス)、じっくりと見るのが良いと思います。それと、じっくり見るために、出来るだけ展示時間の1時間前(午前9時)には会場に行って(多分入場できるのは、それでも11時頃と思われます)、最後の3ブ-スの展示物を全部見終えるまで、会場内に留まって頑張って見る。
それだけの価値のある展示です。ツタンカ-メンの黄金の装飾品や高さ39.5Cmと割と小さいのですがツタンカ-メンの棺形カノポス(内蔵を入れた黄金の)容器は、しっかりとみる価値がありまあります。それだけでも、当時のエジプト文明がいかに素晴らしく高度な文明であったか、ファラオがどれほど大切な存在であるかを教えてくれます、そして最後の方に展示されている儀式用の黄金の短剣もじっくりと見てください。(また、会場入り口で貸してくれる解説が聞ける機器は借り賃¥500ですが是非借りる事をおすすめします。
 ツタンカ-メンの事を語れば今回の展示会のカタログのように(これも価格¥2,500ですが、是非購入することをお勧めします)膨大な文章が必要になりますので、全部を語ることはしませんが、このテ-マについてのブログを少なくともあと1つか2つは、書くつもりで居ます(悲劇の王妃、アンケセナ-メンについては、必ず書きます)。kakaさんも是非、是非、会場へ足を運んでみてください。今回のブログは文字数の関係で、僕自身の思いや、他に書きたいことが書けず、尻切れトンボで終わりましたが、次ノブログデはその辺り、僕の思いや、歴史など(今回の展覧会の内容は、出来るだけ重複しないよう心がけるつもりです。
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2012/05/19 02:14
ツタンカーメン展やっていますね。
とても興味がありますが、少し遠いので二の足を踏んでいます。

ブログ記事をとても興味深く読ませていただきました!
読んでみて、ますます行きたくなってしまいました(^^ゞ




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