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聞きかじり、飲食店動向…


久しぶりにおもしろいセミナーに出合いました。
テーマは「この不況感の中でも人気のある飲食店の傾向」ってな感じかな。
飲食店の経営者やスタッフ向けのもので、
私自身は飲食店とは全く関係ないシゴトをしているんですが、ちょっと興味があって、もぐりこんできました。

私の地元・仙台は、酒販店や酒卸問屋が、ビルを建てて飲食店をテナントとして入居させ、
ビルオーナーである自分の酒屋から飲料全般を仕入れさせる仕組みを構築し、またビルを建て…(繰り返し)
という方法で規模を拡大していった飲み屋街があります。
(こうした歓楽街の広げ方は仙台方式と呼ばれています)

つまり酒屋にとって飲食店は、家賃と飲料代をダブルで払ってくれるお客様…
そのお客様を繁盛店にするための支援は、酒屋にとって自分のお財布を膨らませるに欠かせない大事な要素で、
こうしたセミナーもたびたび行われています。


で、今日のセミナー。ひと口で言うと、今は商品力がモノをいう時代とのことでした。

例えば、牛丼の吉野家。やすい(チェーンという業態力)、はやい(店舗やスタッフの力)、うまい(商品力)
の3本柱を店のキャッチフレーズにしていますが、時代に応じて、この順番を何度も変えているそうです。
今は商品力を前面に出すということで、「うまい」が先なんだとか。

その商品力のキーワードの1つが、『第一次産業とつながる』というものでした。
一例として挙げられたのが、東京にある地鶏料理を目玉商品とする居酒屋です。

地方にある自社農場で飼育し、自社処理場で絞めて小分けにして、店舗などに直送されるとか。
すべて調理しやすい状態で届くので店舗作業はスムーズ、しかも中間流通は一切カット!
さらに、骨に残った身は自社加工センターで肉みそ等々に加工して、
店舗で生野菜のソース代わりに使ったり、欲しいという客にプレゼントしたりするんだそうです。

事業規模としては大きめですが、ここまですれば、かなりコストダウン!
店のメニュー価格も、ずいぶん安く提供できるでしょう。
そりゃ養老の滝並みに…とはいかないでしょうが、
味が良くて、そこそこ安けりゃ、そりゃあ繁盛するでしょうね~。

その他、いくつかキーワードがありましたが、すべてに共通するのは、
『何かに特化した思い切りの良さ』でしょうか。
地鶏を目玉にするために自社飼育までしている前出の居酒屋のように。

あれもこれもあります!! っていうやり方は、中途半端で魅力に欠けるだけ…
今までのように仕入れをして、どこにでもあるようなメニューを提供していたら、
先行きは良いとはいえないよ~ ってコトですね。

これは飲食店に限らず、どの業界にも通じる、イマドキの悩みかもしれません。
なんか身につまされる話でした。

長文、ご容赦っ!!

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2009/06/28 01:47
遅ればせながら、ブログコメントありがとうございますっ。

>> うめきち さん
高くても売れているんですね、バームクーヘン。
安いのを買って不満を抱えつつ後からダイエットに苦しむより、
高くても美味しいモノを少し…の方が満足度が高いのかもしれませんねっ。

>> みーちゃん さん
神経を尖らせて追うことができる数って、みんな、そんなに多くないと思いますよ。
専門家だって、得意分野、不得意分野があるでしょうし。

>> RIN さん
変化に気付くというのは、たぶんすご~く難しいことだろうと思います。
その反面、当たり前を気付かないフリして、ひたすら現状維持を望むというのも、
また仕方のない心理のひとつなのかな~と最近、思うようになりました。
気づいたら… 自分がその後、ものすご~く大変になるの、解ってしまいますから(笑)。
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2009/06/26 00:10
時代によって求められるものは変化する。
当たり前といえば当たり前ながら、なかなか気づかないのが
この"当たり前の事”かもしれませんね?

私も勉強になりました(*^^*)
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2009/06/25 23:06
確かに。。。あれも、これもでは・・・何も得られないですよね?? なんでも、そーかも??です☆★

「株」も一緒で。。。デイトレとかでも、今日はこの銘柄、あしたはあの銘柄。。。とかって、せいぜい

3銘柄が限度ですよ(あたし的には)><。。。5とか10とかになると・・・動きを追いきれない@@;;

現物で保有する物は別ですけど。。。それでも・・・。まさに!「二兎を追う者は一兎をも得ず」ですね。
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2009/06/25 22:03
セミナーで勉強されて来たのですね!
やすい、はやい、うまいのなかで、今は「うまい」が先なんですね。
そういえば、バームクーヘンが美味しいお店…高くてもいつも行列が出来てるなぁ~。

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2009/06/25 21:38
ブログコメありがとうございますっ。

>> まあしい さん
お久しぶりで~~~す。訪問ありがとう。
仙台方式って呼ばれている(らしい)んですよ~。
チェーン展開する中央資本が大多数を占める昨今、地元が主導権を握るのは難しくなっているような話も出ていますが、
全国的にも珍しい「歓楽街のつくり方」ではあるようです。

Σ(゚ロ゚;) おっ、おきにいり~~~?
気に入ってくれて、ありがとう。
こういうの書かせると、私はクドくなるんですが~。

ちなみに地元の方には解るでしょうが、この飲み屋街は「コクブンチョウ」です。
最初に仕掛けたのは「藤原屋」と聞いています。
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2009/06/25 21:26
みなさ~ん、ブログコメありがとうございますっ。

>> メメくらげ さん
ご無沙汰で~す。地酒のいっぱい置いてある店って、見ているだけで楽しいですよねっ。
仙台方式、残念ながら、20代の酒離れでかなり厳しい状態と聞いています。
地元の酒屋にはガンバって生き残って欲しいんですが。

>> ゆうなんじょん さん
業種が違っても、得るものはあるもんです。
多才って…Σ(゚ロ゚;) だぁれが~~~~(笑)

>> 818 さん
ホントにね、Win-Win の関係が維持できれば一番いいですよねっ。
そういえば仙台の隣の市にあるイオンモール内にも吉野家があって、蕎麦&どんぶりセットみたいなのありました。
あのやり方って、普通の吉野家と違いますよね~。

>> Ryuichi さん
街の古ぼけたラーメン屋も、しょうゆラーメン1つが抜群に旨くて、それを食べたくて足を運ぶ客がいる…
ってなことなら十分リッパな『目玉商品』なんでしょうが、
どれも、そこそこの味ってくらいなら、厳しいでしょうね~~~~~。




今回のみなさんのコメントを読んでいて思い出したのですが、
オフィスの近くに古くさ~~~い喫茶店があります。なんでツブれないんだろうと思うようなトコロ…。
私はそこのスパゲッティが時々、無性に食べたくなります。

みなさんには想像できるでしょうか…。
歯ごたえの残る大きなカットの玉ねぎに細すぎるピーマン、ハムの切れ端、
全体的にケチャップまみれの、ゆで過ぎではないかと思われる、昔懐かしい喫茶店のナポリタンです。

何故か『無性に、あのナポリタンが食べたくなる』…。
そんな客が途切れず来店する店も、ある意味、リッパな特色を持った店なのかもしれません。
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2009/06/25 21:12
仙台方式ってはじめて聞きました!
こんなに一生懸命読んだブログははじめてかも。
お気に入りにしたい一文です!
ありがとう!勉強になりました!
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2009/06/25 18:53
飲食業界じゃないけど
   聞いてて他業種のセミナーでもきっとおもしろいだろうねぇ^^
      いいセミナー聞いてきたね(・∀・)ノ

街の古ぼけた中華屋で ラーメン屋なのか定食屋なのか
   何がなんだか分からない 所謂何でもメニューにしましたっていう店はダメだぬ( ̄□ ̄)ノ
      何でもかんでもメニュー増やせばいいってもんじゃないおね
         それと同じことだと思ふ^^

        (⌒)
       (    ) (⌒)
 チャプチャプ   (⌒  )  
     _________
     ヽx x x iXXXXXXixノ
      i oo iX(#゚Д゚)Xi::i < お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。
      ヽ く i:::U ○ つi /       問い詰めたい。小1時間問い詰めたいw
      \ノ ニ:ニ:ニ:ニ/
        └U-U┘
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2009/06/25 11:11
仙台方式…初めて聞きましたが、納得のいくものでした。
そうやってWin-Winして、経済が向上していくのが一番ですよね!

そして吉野家。
ウチの近所のイオンモールでは、何と十割そばも出しています。これが結構うまいです。
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2009/06/24 21:16
お酒とはまったく 縁が ありませんが、 経営という 観点から 勉強になりますねー♪

いろいろと 多才なのですね。

部屋換えも いつも 感心しています。^ ^
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2009/06/24 19:03
私の行きつけの酒屋さんも、飲食店さんが自社テナントに入る方式です。
地元じゃメジャーな形式なんですね。
こういうタイプのお店って美味しい地酒が多くって好きです。



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