Nicotto Town



黄昏町循環系バス停留所

静けさに染まる茜色 陽だまりが映し出す音色
嗚呼…言葉を交わす事無くただ傍にいる無言の関係

また次の日 君が来る ただ何も交わさない
いや交わせない 想っているのに
言葉にしたら この日常が泡沫に溶けてしまいそうで

ひぐらしの鳴き声だけが空に響いて…

君に伝えたいことがあるんだ
でも君に触れたらなくなってしまいそうなんだ
分かってた 分かっていたはずなのに…
でも臆病な自分がまた口を閉ざした

教室 目で君の姿を追う 夕暮れが背中を押す
淡い君の残像を追いかける でも空白が僕を締めつけた

ただ求め合う それだけのはずだったのに
いつからなんだろう 意識し始めていた
切なくて 苦しくて 想えば想う程 君を求めていたくて

終わりを告げるバスの音が聴こえて

君に伝えたいことがあるんだ
でも君に触れたらなくなってしまいそうなんだ
分かってた 分かっていたはずなのに…
でも臆病な自分がまた口を閉ざした

バスの中 手を重ねようとしたその時
君から伝わる温もり 

僕は意を決して キミに確かな想いを告げた





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