<恋心＞・・・かな

ピピピｯ

「かな熱はどう?」

お母さんが部屋に入ってきた

「ん～」

「見せて」

36．5

「今日は学校行きなさいよ」

「は～い」

ヤダなぁ・・・啓太とも翔矢とも会いたくない

「おはよぉ」

「おうっかなじゃん。来たんだ～」

みゆがよって来た。

「みゆのおかげ」

「みゆに感謝しなさいよぉ」

「うわっムカつくわぁ」

啓太と目があった

啓太はあたしから目をそらした

なんとなく悲しかった。あきらめたくないし、

「かな」

「ん?」

今度は翔矢

「おはよ」

笑顔でいってきた翔矢に胸がいたんだ

翔矢はかなが好きだよって確かみゆがいってたよな・・・

「おっおはよう」

弱く返事をした

「翔矢おっはよ」

みゆがいった

「おはよ」

「啓太」

あたしは啓太の腕をつかんだ

「話があるの」

「俺はない」

「あたしがあるの」

「ここでいい?」

「屋上じゃ駄目?」

「・・・」

あたし達は屋上に上がった

「啓太・・・あたしね」

「どうした?それ」

啓太があたしの指をみていった

「えっ?」

「その指輪」

「ひろったの、啓太あたし啓太の事がまだ」

「何?」

「好きなの、諦められないの」

「ふ～ん、勝手にすれば?」

「うん。だからあたしは啓太の事諦めない、あたしの事又好きになってもらうから」

啓太になんでこんなに嫌われちゃったのかな?

啓太はあたしを睨んで教室に戻っていった

「啓太の馬鹿」

あたしは呟いた

授業中あたしは顔を伏せていた

「何?元気なくね?」

「そんな事ない」

あたしの目に涙が浮かぶ

好きだよ・・・啓太が好きだよ

「・・・」

翔矢はあたしの事みてた・・・

ごめん。今は翔矢と話す気しないよ、

高校１年生夏、もうすぐ夏休みがくる。

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