お江戸のお花見
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2013/04/06 13:32:16
今年の桜は例年にない早咲きのうえ
ここのところの春一番の強風でもう花は殆ど散り
緑色の新芽が桃色の花の間から顔を覗かせています。
満開の桜もいいけれど、
私はこういう若葉萌える桜もなんだかいじらしくて好きです。
それに、いまは満開、または7、8分咲きの桜を鑑賞するのが
花見の見ごろとされていますが、
江戸時代の江戸っ子は散り際の桜を最も愛したそうです。
今と違い、医療なども発達していなくて
人はちょっとした風邪や怪我などで簡単に命を落としたでしょう。
だから、空にハラハラ舞う薄桃色の花弁と
生命そのもののような緑色の新芽を
親しい人とワイワイ飲みながらも
春の風にふと愛したひとを思いだし
「あいつもどこかで花みたいに生まれかわってるといいなあ」
なんて思いながら杯を傾けたかもしれません。
桜は、散ってこそ美しいのではありますまいか。
生きとし、生けるものが、全て生まれ変わって桜が散るように
また、芽吹くように・・・・と薄桃色の花弁に生命の神秘を感じて
さあ、強い風に吹かれながらお花見しましょう!