Nicotto Town


錆猫香箱日和


お江戸のお花見

今年の桜は例年にない早咲きのうえ

ここのところの春一番の強風でもう花は殆ど散り

緑色の新芽が桃色の花の間から顔を覗かせています。

満開の桜もいいけれど、

私はこういう若葉萌える桜もなんだかいじらしくて好きです。

それに、いまは満開、または7、8分咲きの桜を鑑賞するのが

花見の見ごろとされていますが、

江戸時代の江戸っ子は散り際の桜を最も愛したそうです。



今と違い、医療なども発達していなくて

人はちょっとした風邪や怪我などで簡単に命を落としたでしょう。

だから、空にハラハラ舞う薄桃色の花弁と

生命そのもののような緑色の新芽を

親しい人とワイワイ飲みながらも

春の風にふと愛したひとを思いだし

「あいつもどこかで花みたいに生まれかわってるといいなあ」

なんて思いながら杯を傾けたかもしれません。



桜は、散ってこそ美しいのではありますまいか。


生きとし、生けるものが、全て生まれ変わって桜が散るように

また、芽吹くように・・・・と薄桃色の花弁に生命の神秘を感じて

さあ、強い風に吹かれながらお花見しましょう!

#日記広場:レジャー/旅行





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