Nicotto Town


THE CHILDISH DIARIES


AUSTRALIA

「オーストラリア」という映画をみてみた

公開されたのは今から5年くらい前です

内容は白人とアボリジニの混血少年が自然の中で逞しく生きる物語。ですが、大人のラブストーリーも織り込まれている。

時は、第2次世界大戦中、イングランド在住の貴族のご婦人ミセスボスが、オーストラリアで牧場経営したままさっぱり帰国してこないダンナを連れ戻しにかの地に行くのだが、彼は何者かに殺害されてしまうといういきなり悲しい展開となる。

ミセスボスはオーストラリアに残って、ダンナの牧場を相続し、経営を手伝ってくれる混血少年ナラやカウボーイのグローヴァーとともに牧場の仕事に従事することに。

んでもって、彼女は急速にグローヴァーとラブラブになってしまう。未亡人となって間もないのに、新しい恋人とイチャイチャする設定には、ひいてしまった()

主人公はあくまで少年かと思うけど、既に独立していたオーストラリアでは、混血児は強制的に白人社会の教育を受けさせる決まりがあって、警察に捕えられると施設に収容されてしまうのだ。ナラも例外でなく、結局とある島へと、事実上隔離されるのだ。

ナラが施設のある島に移されることを知ったミセスボスは、港に急行するも、どうすることができず、それがちょっと切ない。

しばらくして、世界では、戦争が南半球にまで拡大して、オーストラリアも戦火に包まれてしまうのだ。そこでびっくりするのが、オーストラリアを攻撃するのが、なんと旧日本軍なのだ。終盤に来て、これはかなり胸が痛い(>_<)

しかも一方的な空爆シーンだったので、街は何の抵抗もできず大きな被害を受けてしまう。そして、アボリジニの血を引くこどもたちのいる島にも攻撃が加えられ、ちょうど街を訪れたグローヴァーが救出に向かうのだが、そこで衝撃を覚える。

島は日本軍が上陸して、占領しているのだ。これは史実にない。この歴史の捏造シーンがあったため、作品は批判され、台無しと感じた人も少なくはないらしい。

ともあれ、ナラは生き延びて、大陸本土に戻り、ミセスボスと再会するが、アボリジニの通過儀礼として、彼は自然と生きる道を進み、旅立ってしまう。

結局、この作品、オーストラリアの歴史映画として描かれているが、白人の為のオーストラリアと物語っている気がしてならない。

アボリジニ側の視点に立って、つくってくれたら、評価は変わっただろうと思う





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