こんな天候の中、夏用と言え、スーツ着用をしている俺は悪くない。

本日退社PM６時５０分、駅の電光表示の気温計が32度と表示されているのが悪い、
俺は悪くない。

帰宅のために乗った満員電車、そこには昔からの友達が同じ車両に乗っていた、
俺は悪くない。

俺はあまり酒が飲めない、でもその悪友は酒が大好き、俺は悪くない。

それから３０分が経過して、俺は電車を降りる、その友達は本来は、
２個先の駅で降りるはずなのに、でもここで降りた、俺は悪くない。

そんな地元駅の電光表示気温計が、またして３２度だった、俺は悪くない。

「まあまあ」と言いながら悪友が駅屋上に俺を連れて行く、俺は悪くない。

「とりあえず生二つ、後は枝豆とソーセージ盛り合わせね」と、
バイトらしきホールスタッフに奴はそう言った、俺は悪くない。

もうすげーソーセージ美味い！　俺は悪くない。

奴の話がバカバカしい、とても楽しい、俺は悪い気分ではない。

最近俺が夜遅くまで、とある場所でほぼ毎日遊んでいることを奴に言った、
そこは結構楽しい事も当然言った、奴は興味を示しながらも、
「寝不足には気を付けなよ」と気遣ってくれた。俺はそんな友達を持って、
良い気分だ。

飲めないくせして、俺はビールをおかわりした、もうなんだがどうでもいい。

約１時間半が経過して、俺は最高に気分が良い。

割り勘支払いで、財布の中身がマジで貧相、給料前だった事を今頃気がつく、
でもそんな事は関係ない。

帰宅して、遅くなる連絡をしていない事に気がつく、冷えた晩飯が恨めしそうで、
ちょっとだけ反省、確かに俺が悪い。

明日はきっともっと良いことがある、そう思っている俺が、それをここに記している、
全く問題はないさ。