近況その③ そして、また猫
- カテゴリ:日記
- 2015/04/28 11:29:36
三上くんと悲劇の再開をしてから 2~3日経ったある日の夕方、
自転車がきたという電話があったので、さっそく引き取りに。
そして、実家で夕食を食べてから、
母から 実家からいまの自宅までの地図をうけとり 家路につくための初試乗。
20数年ぶりの自転車は、こわい!!バランスとれずフラつく!!
しかも自宅周辺の住宅街と 自宅付近の道路いがいの道は殆ど
幅ひろいバイパス道路で 途中にあるインターチェンジにむかう道を
大きなトラックがバンバン走ってる。
道沿いには中古車屋さんや外車屋さんのほかにガソリンスタンドも多いので
そちらからでてくる車にも気をつけねばならない。
地図からすると、こんな道を ゆうに 1時間は走らなくてはならないのだ。
他に走ってる自転車は殆どなく、
トロトロ走ってると 横をバイクがすごい速さで走り抜けていった。
歩道を歩いてる人も少ないので 歩道を走ることにしたのだが
いよいよインターチェンジに近くなり 歩道もつきようとしていたとき
歩道のしげみで何か動いてるのを前方に発見した。
よーく見ると、猫だ!!
こんな民家の何もないところにどうして猫が!!
猫の手前で自転車を降りてそろ~っと近寄ると
猫は怯えた目で私を見上げた。
逃げるようすはない。 というか、怪我でもして動けないのか?
私はすばやく着ていたトレンチコートを脱ぎ
それをうえから猫におおいかぶせ、ぐるぐる巻きにしてリュックにいれ
もと来た道を 実家に向けて走った。
リュックの中の猫はニャアともいわない。
外傷はなかったようだが、怪我していたらどうしようと
心配で、私は必死にペダルを漕いだ。
実家にひきかえして リュックから猫をだすと
猫はゴロゴロと喉をならし、すりよってきた。
えらく人懐っこい。
猫に怪我はなかった。
多分、怖くて動けなくなっていたのだろう。
男の子だが、赤い、リボンのような形の首輪をしている。
まだ半年になるかならないかという 子猫だった。
しかも、お顔がメチャメチャかわゆい!
「あんた、猫 拾ってきたの」
母は呆れながら言った。
「だって、そのまま置いておけるような場所じゃなかったもん。
インターチェンジで車がバンバン走ってるとこだよ。
あのまま置いていったら絶対車に轢かれて死んじゃうわ」
母は、ため息をつきながら首を振った。
「あんたって 何するかわかんないわね」
その台詞、この人にだけは言われたくない。
そんなやりとりをしている間も猫はずっとゴロゴロ言いながら
私のそばを離れない。
「飼われてた子なのね。人懐っこいわ」
母も、私が抱き上げた猫の喉を なでてやると
猫はいっそう大きな声でゴロゴロいった。
母は、ゴソゴソと弟のところに引越すためにまとめていたダンボールから
カメラをだしてきて、いきなりバシャバシャと猫を撮りはじめた。
「何するのかわからないのはお母さんでしょ。普通いきなり写真撮る?」
と 今度は私が呆れながら言うと 母は
「この子、首輪してるでしょ。それにこんなに人懐っこいじゃない。
すごく可愛がられてる子なんでしょうね。
今頃 飼い主は必死になって探してるんじゃない?
お母さん、この写真にあんたの携帯番号いれて [猫を保護してます]って
ビラつくっておいてあげるから、あなたまた明日日中こっちに来て
これを猫を拾ったところを起点にして 電柱に貼りなさい。
あと、警察と保健所にも電話して
拾った場所と、時間帯、猫の特徴を細かく伝えること。いいわね」
「はい」
「じゃあ 今日はもう遅いから 猫連れてひとまず帰りなさい」
「猫はここに置いていったらダメなの?猫大好きなくせに」
「もし飼い主があらわれたら、お母さん 渡したくなくなるわ。
飼い主があらわれなくても あっちには(弟の家) 犬がいるんだから
連れていけないじゃない! さ、はやくその子連れて帰って!!」
大きく目をむいて 母が言った。
翌日、私は会社を仮病を使って休み、その日も実家にチャリで向かった。
警察などにも電話をした。
私は 夕べ一睡もしていなかった。
チビ猫ちゃんは 家につくとさっそく私に甘えはじめたが
わらわらとウチの子たちが寄ってくると
低い声で唸りはじめた。
まめさんはいっきにロフトの階段をのぼって逃げた。
チェロたんは威嚇されても キョトンとした顔で猫を見返していたが
そんなチェロたんをさらに高い声で威嚇し、
身をひくくして飛び体勢を チビ猫がとったとき
それまで黙って見ていた王子が、毛を逆立てて歯をむいた形相で
低く唸りながら 一歩進みでた。
しかし、チビのくせに気の強い子らしく、この子は一歩もひかない。
睨みあう2匹の不穏な気配に チェロたんもロフトに避難した。
しかし、これで乱闘にでもなって チビ猫に怪我でもされたら困る。
私は王子に「やめなさい」と声をかけると 不承不承 王子はひきさがった。
しかし、余程悔しかったらしく
私にオウオウと文句を言いながら 残したゴハンをすごい速さでいっき食いし
全部食べ終わった瞬間、食べた中身を全部吐いた。
ストレス解消にいっき食いするのは人間と同じらしい。
何だか妙に感心してしまった。
王子は、普通他の猫にむやみに威嚇するタイプじゃないのだが
チビがチェロたんを威嚇したのは許せなかったらしい。
チビがゴハン食べたり お水を飲んだり そのへんを嗅ぎまわるとかは
何も言わなかったが、チビが私に甘えようとすると唸り声をあげた。
すると、チビも唸りかえす。
そんなことを 朝までくりかえした。
なので、翌朝 自転車をこぐ私の足取りは重かった。
おまけに気温の高いこと。
ヒーコラいいながら実家につくと、
母が昨夜撮った写真を大きくひきのばしてコピーしたものと
「 猫を保護しました
090 90XX XXXX
4月○日 20時頃 463道
インターチェンジ付近で保護しました」
とA4サイズの大きさに でっかい字でタイプされたものの2種類が
たくさんコピーされ束にされて
ダイニングキッチンのテーブルの上に置かれていた。
母は、パソコン画面に猫を拾った周辺地図をだして
私に見せながら説明した。
「昨夜猫を拾ったのはこのあたりでしょう。
でも、このへん一帯に民家はないわ。
あの猫の汚れ具合からすると、家をでてから何日か経ってると思う。
だから、猫が流れてきたのは多分ここいらからここいらにかけて・・・」
母は、パソコン画面を指しながら、かなり遠く離れた地点をトントンと叩いた。
「あと、こっちって可能性もある」
と、今度は先ほどとは逆方向で、これまたかなり遠くを指ししめした。
「このへん一帯の電柱に貼るのはもちろん、
この周辺にある動物病院とかもまわってこれを貼らせてもらいなさい。
猫がいなくなった時って張り紙、よくああいうとこに貼ってあるでしょう」
そういえば、よく貼ってある気がする。
「だから、逆の場合もある程度効果あるんじゃない。あと、交番もいいかもね」
私はパソコン画面を見て、動物病院や交番の位置を確認した。
動物病院や交番のある位置はそれぞれが遠く
横長の楕円形を描くような配置だ。
この距離をまわるのは、自転車でもかなりキツイのでは・・・。
と 思わないではなかったが
今もあのチビを探しまわっている人がどこかにいるのだ。
それに、チビだってはやくもとの家族のところに帰りたいに決まってる。
チビのために、やるしかないのだ。
④に続く
母親は幼少の頃から猫と暮らしていて、いなくなった経験も多いし
猫が母の膝のうえでお産したこともあるそうで、
猫を知ってるという点では 私は全く母に歯がたちません。
母のなかでは 私と猫を測りにかけたら あきらかに比重は猫っていう気がします。
エイトさん
そうなんです~。人間と暮らすのがあまり得意じゃないので 猫たちと暮らしています。
実家で暮らすとストレスになることが多いので、20代のはじめくらいから
ひとり プラス 猫 という家族(?)構成で暮らしております。
老馬さん
猫の事故は悲しいですよね。
私はまだ自分の猫をそういう事故で亡くしたことはないんですが
もし、自分の子が車に轢かれたりしたら 気が狂うかも。
今回、危ない場所にいたのに偶然あえて ホントに良かったです。
えめるちゃん
はい、兵隊は大変ですとも。
もう、この母には振りまわされっぱなしです。確かに親というよりはしゃちょうだな・・・。
私はこの母親みたいに人を振り回すことはしないですよ、ホントに。全然違います~><
母は わたしにとって反面教師って感じですね。
猫ちゃん拾えたのはホントにラッキーでした。超甘えん坊でかわゆいし~!
サラさん
今回は本当に 保護できて良かったと思います。
すんごい可愛い子だし~!メチャメチャ甘えん坊さん。
でも、実家に移ってから会いたかったな~!
実家に移ってからだったら 飼い主探さずにすぐ自分のとこの子にしちゃったと思う。
母親は猫と暮らして ン十年ですからね。猫に関してはとても敵いません(^^;
娘さんにはかなりおにちくなお母様ですが、ねこさまには対応も早くて見事ですし。
ちびさんにもサビ猫さんにも良い結末であればと祈念しています。
にゃんこさん3匹と4人暮らしされてたのですね~アパートでもチャロさんが人気だとか、
初めて知ったことがいっぱいです(^_-)-☆
チビにゃんこさんの飼い主が見つかりますように、お引越しも無事進みますように・・♫
良かった!
猫の事故は多いね。
最近もニコブログで・・・
無事で良かった。
ほんと、サビさんに見つけてもらえてラッキーだったよね子猫。
それにしても、
お母様もすごいっ凄すぎるっなんてキレっキレなんだっ惚れました~。しゃちょうと呼ぼう。
でも、兵隊さんは大変ですね;;
ねぇサビさん。
この母にしてこの娘有り、って言われてませんか~?副しゃちょうと呼ぼう。
飼い主さんが見つかってほしいような
王子殿始めまめ嬢様とチェロ殿と仲良くなて一緒にいて欲しいよな複雑な心境であります。
サビ猫さんも忙しい時期ご無理なさいませんように。
お母様の手際良いですね。
にゃんこの事もよく分かっていらっしゃるようでさすがです!
ありがとうございます。
でも、見つからなかったら ウチの子にできるから
それはそれでいいな~ってちょっと思ってしまいました。
Cocoさん
そうなんです~! 殆ど恋愛の境地ですね。幸せになってほしい、でも別れたくないという・・・。
三上君との進展はないと思います。
私は過ぎたことは振り返らないタイプなので・・・。
砂桜さん
確かに 母親の判断力と行動力には昔から感心します。
飼い主さまを見つけるための私の頑張りを④に書きました。書きあがったら読んでね!
ネコ衛門さま
え~? あんな昔の男どうでもいいわ~!
小学生の時の男で、しかも一発ブン殴ったくらいで相手にしてくれない男なんて!フン!
あ~ネットね。
私もチラッと思ったけど PCみない人だったら意味ないと思ってやりませんでした。
お年寄り夫婦とかの猫とかね。
いやもう無理しまくりましたよ。
ケツの皮がズル剥けそうなくらいチャリで走りまくったのを、いま④に書いてる途中ざんす。
hanaさん
途中で車に轢かれずにいたのは 本当に運が良かったと思います。
本当に運命を感じますね~! まるで恋物語のようですね~!ウットリ・・・。
あ、三上君との恋物語はこの先ナイっすよ。
そんな大昔に別れた男いらんわ~!
らんなーさん
私も最初とっても不思議でした。
しかし、猫と暮らしてン十年の母親は、
何日かかけて歩いてきたのなら、この距離までくる可能性はある、というております。
しかし、首輪するなら電話番号くらいは 首輪の裏にでも書かないとね。
仕組んだお見合い・・・。それは深読みでしたね~(^^:
ねこさん
わたしの おかあさんは びらをはって あるく てつだいを
してくれるような そんなひとでは ありません。
おかあさん、じょおうさま。
わたし、ただの へいたいです。
おかあさん めいれいするだけです。
ええ、もう、ほんとうにたいへんでした。
たいへんだったの、いま つづき かいてるよ~!
飼い主が見つかって欲しいような、このままサビ猫さんの所に居てほしいような・・・・。
三上君との進展をこっそり期待しております(^^;)
早く飼い主様が見付かるといいな(>_<)
とワタクシも思ったのは事実です(ノ∀`*)ペチ
しかしお母様は仕事の早い デキる方なのですねー( ̄。 ̄)ホーーォ。
見事な手配でございます
実働担当のサビ猫さんは大変だと思いますので
くれぐれもムリなさいませんよう
それほど広い範囲が想定されるのなら
ネットの迷い猫掲示板に投稿してみるのもいいのでは?
と思いました^^
そのまま放置されていたら 危険な状態だったんですものね。
早く飼い主が見つかればいいと思いながらも なぜか サビ猫さんとのつながりを感じている私です^^
それにしても お母様は たくましい~(*^_^*)
三上君との今後の展開も期待してまっせ~(¬¬)
庭で遊んでいたら、鳥にさらわれたなんて可能性もあるかもしれないし…
他の猫に警戒心を示すということは、小動物に追いかけられて逃げてきた可能性もある。
しかし、仔猫の移動範囲にも限界があるだろうし…
車で移動中に開いた窓から逃げ出した可能性も無きにしも非ず。
引越し途中のトラックだったのかもしれない。(これ、まめにゃんでもありがちなケース)
(´ω`) ンー… 近所の家のにゃんなら、張り紙もあてになるんでしょけどねぇ…
どうも腑に落ちないです(´・ω・`)
あれれ?三上君とはそれっきりでしたか… てっきり仕込まれたお見合いかと…( ̄m ̄〃)
しかし。。。自転車 これらの コピーを はることも 大変ね。。。
だいじゅぶ???
お母さんは 手伝い くれるの???
ひとり やるの???