怖い話
- カテゴリ:日記
- 2015/08/21 17:25:05
もう、ホラーもそろそろおしまいかと思いまして。
まず一つ目は父から聞いた怖い話
父が定年を迎えた会社は車の整備や冷蔵庫修理、エアコン取り付けなど、メカニックとして転々とした後に入社したそうです。
私が小学生の頃、父が新しい作業服を持って帰ってきました。父は新しい服を一度洗ってからでないと着ないので、自然なことなのですが、夏も後半に差し掛かり、合い物や冬物を支給されて返ってくるのは何らおかしくはない話なのですが、持って帰って来たものは夏物でした。
いつまで夏物を着るつもりなんだとちょっと呆れて母が冬物か合い物をもらってくればいいのにと文句を言うと、父は夏物がダメになったと言い張りました。
印刷工場に勤めていたので、インクがかかったのかとも思ったのですが、捨てると言って持って帰って来た作業着のズボンは片足がびりびりになって半ズボン状態でした。
父いわく、機械にズボンが巻き込まれた、もし、厚手の生地の冬物や合い物だったら足ごと持って行かれていたかもしれないと。
ぞっとしましたよ、それはそれは。
母から聞く怖い話はオカルト系怖い話でした。
母が子供のころ友達の家に泊まりに行ったそうです。
その時、少しだけ戸をあけて友達が寝ようとしたので、なぜ閉めないのかと聞くと、「これはこれでいいねん」というだけで理由を教えてくれなかったそうです。
その夜、足もとの布団を踏み横断していくのを感じて、そういうマナーに厳しい家庭だったため、ずいぶん腹を立てたそうです。
怒ってやろうと隣を見ると、友達はしっかり寝入っていて、その他の友達も寝ているようだったそうです。
友達が寝ていると確認している間も、布団を踏む感じはずっとしていたそうです。
朝になって聞いたら、「そういうもの」の通り道だったそうで、少し開けて寝ていたそうです。
もう一つ、修学旅行の時の話だそうですが、押入れのふすまが完全に閉まらず怖いといった友達がいて、みんな気味悪がったため、母が押入れの前で寝たそうです。
話声で起きると、同室の子たちは皆、押入れから一番遠い壁に張り付いていたそうです。
どうしたのか聞くと、閉めて寝たはずのふすまが全開に……。
制服をつるしていたそうなのですが、それも落ちていたそうです。
最初はいたずらか何かだと思ったそうだのですが、全員違うというし、絶対するなと言って閉めて寝たそうです。
また、しばらくしたら叩き起こされて、ふすまが前回になっていると言って、室内大パニックになったそうですが、開けて寝ればいいと母は開けて寝たそうです。
肝っ玉母さんは、この当時からいたのだなぁ、としみじみ思った話でした。
私のとある怖い話。
どこかで書いたかとは思う、沖縄旅行の際にヘッドライトのついていない車に並走されたことと、同室はみんな寝てるのに友達がベッドを飛び跳ねていると思いブチギレ寸前だった事とは別の話です。
近頃悩まされているのは、鈴の音がすると母が夜中に叩き起こしてくることと、一時から四時ぐらいまで時計の針がグルングルン回り続けることです。
電波時計なので電池が切れているのかとも思ったので電池を変えてみたのですが、それでもグルングルンは直らず、どんだけ電波弱いんだと思うのですが、一度起きてしまうとなかなか寝られないため、勉強部屋に引きこもるのですが、時々、父のいびきと母の文句が聞こえる中、外の砂利が、ざり、ざり、と音を立てることがあります。
まるで人が歩いているようです。ビビって机から離れて寝室まで逃げるのですが、これも超怖いです。だから、最近お守りを肌身離さず持つようになりました。
そして、そういうざり、ざり、という音がする時、玄関でねるようにさせている犬が怯えて寝室までやってきます。
人間でも超怖いのに、犬だって怖いでしょうね……。
さすがにカーテンをめくる勇気はなく、正体は確かめられてはいません。
怖いというか腹立つ話です。
叔父の葬儀の時、「標本みたいやな」と笑ったいとこが信じられないと共に許せません。
死者を冒涜するのか!と思いました。
私はこのいとこをあまり好きになれず、お父さんみたいな年齢のいとこですから、当時私は19で、いとこは41だったと思いますが、年齢差か性質の差か……。
叔父は一人身で下から、父と叔母が相続する話になっていたのですが、なぜかいとこが一人できて、俺が仕切る、みたいなことを言ったそうです。
母がお前の出る幕ではない、父と叔母に任せろと言ったところ、お前もやろと言った後口論になり、見えへん癖にと舌を出して馬鹿にしたようにふざけまくったそうです(母は視覚障害者です)。
普段温厚(たぶん)で気弱な父ですら信じられない、大人のすることではないと後で私に厳しくああいう大人になってはいけないと声を荒げて何度も何度もいったほどです。
さて、そこで判明したのですが、その口論の中、ポロッと「叔父が死にそうだから仕事辞めて恩を売りにきた」「やっと死んだ」と言うような事を洩らしたそうです。
叔父とよくなったら、仁和寺に行こうと約束していた私が馬鹿すぎて、と悔しかったです。
私もはよ死ねと思われていたりして……(;´∀`)ハハハ...
最後に、これ以上に超怖かったのが、カナダに留学中、同じところにホームステイしていた人と、ホストマザーの三人でダウンタウンに行ったときです。
何か食べようとファーストフード店に入る時、「Give me money」と言われたことです。
ぎょっとしたのですが、先生に目を合わせてはいけない、話を聞いてはいけない、と言われていたので無視しました。
ですが、一番怖かったのはこの先でしたね。
長い長い列が店内でできる中、「Preas borrow 1dollar」と言って回っている人に思わず首を振ってしまい睨みつけられたことですね。
二度目に回ってきた時は十ドルまで上がっていました。正直ビビりまくりです。
まだ行って日も浅く、英語もろくに話せなかったため、目をつけられたように何度も何度もしつこく貸してくれと言われたのですが、ホストマザーが早口に何か言うと立ち去って行ったので本当にホッとしました。
一人だったらカモになっていたかもと人生で怖い話で一度もたたなかった鳥肌がたつほどでした。
外貨両替で仕方なく一人で出掛ける事もありましたが、それ以降は、主にコロンビア人の友人とペアになるか、アジア圏の友人達と一緒でないとダウンタウンに行けなくなるほどのトラウマです。
台湾人やタイ人の友人達も言っていたのですが、やはり金をくれと言われたそうです。
韓国人の友人は英語できっぱり断ったそうなのですがそれが裏目に出て、外国人を支援している、とかなんとかかんとかと言われてしまいどこかに連れ去られそうになってしまったそうです。
逆に、全く話せない人間を演じても、同意したとか言われて連れ去られそうになることがある(日本人の学生によると)そうなので、油断は禁物だとぞっとしました。
今まで怖い話じゃ立ったことのなかった鳥肌が立った瞬間でした。
幽霊の正体見たり枯れ尾花と、おばけなんてないさ方式をとりますが、本気で怖いのは、人間です、間違いありません。
今まで出会った怪奇現象は命に別条もなければびっくりさせたり勝手にお散歩を楽しんでいたり可愛らしいいたずら程度に過ぎません。
でも、人間は……悪意の塊……。
ね、人間の方が怖いでしょう?
母は強いようですが、父も何となくいる、とか、一瞬見えた程度ですし、私に至っては聞こえる程度ですしね、強いとは言えないでしょうね^^;