Nicotto Town



夏は海洋小説!


……とタイトルで言いつつ、第二次大戦を描いたものは結構寒い海が舞台でもあるのですが……。

人生で初めて読んだ海洋小説といえば、やはりスティーヴンスンの『宝島』だったと思います。
この時に、帆船はいいなあ、と思ったのです。
その後ランサムの児童向け海洋小説や、トーベ・ヤンソンの児童小説なども読んだのですが、これらは海洋ものとしてはあまりピンとこなくて、

十代に入り、フォレスターに出逢って完全に海洋小説にはまりました。
「ホーンブロワー・シリーズ」です。
この後、ありがちな路線ですが、マクリーンなどに進んでいったのでした。

まあ、帆船小説にのめり込んだといってもいいのですが、
そこから同じ作家や他の作家の、第二次大戦の海洋小説にも読書の幅を広げていったわけです。

舞台が海、そして軍艦、男たちの熱い物語!

ホーンブロワーもボライソーも好きだけれど、
結果的に私が熱愛したのは『女王陛下のユリシーズ号』でした。
どことなく某有名スパイシリーズのタイトルを連想するタイトルですがw
英国海軍の軍艦は、H.M.Sと軍艦名の前につくのです。
これが「女王陛下の船」の略。
結核を病んでいる艦長の指揮のもと、極寒の北回りコースで商船隊をドイツのUボートから護衛するという辛い物語です。

Uボートと闘う話としては、映画にもなっている『眼下の敵』も有名ですね~。こちらも、小説版、映画版ともに楽しみました。

英国人の好みなのか、どうもこれらの英国改行冒険小説は、主人公が何かトラウマとか、弱点を抱えているというのが多いように思います。
たとえば、海軍軍人なのに船酔い体質だとか……!
海軍士官として成長していく過程では、過酷な支配をする艦長とか、救いようのない堕落した艦長が指揮する船に乗り組む事になる、などというシチュエーションも普通にあります。

宇宙を部隊にしたミリタリーものを書く英米の作家には、明らかにこのような海洋小説の強い影響を受けた人が多いですし、日本人の作家にも多分、影響を受けた人はかなりいるんじゃないかと思っています。

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2017/07/03 18:32
>みかささん
まさにそれですね!
帆船での生活の不便さなどもかなり克明に書いてありますが、
なんかそういう露悪的なところも、イギリスらしさを感じていますw
堅パンをこんこんこん、とテーブルに打ちつけてコクゾウムシを落とすとか……w
これ、終わりの方の巻で、ロシアの人にどん引きされてましたね~。

『終戦のローレライ』はとても好きな作品でした。
あれは哀切なトーンと、リアルな潜水艦の描写があいまってとてお良かったですね。
C.W.ニコルもいいですね~。
『勇魚』も好きな作品です。
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2017/07/03 16:30
ホーンブロワーは自分も小説・ドラマ・映画と堪能しました。
七つの海を制したイギリスにとって大英帝国を支えたロイヤルネイビーが活躍する海洋冒険小説はアメリカにとっての西部劇・日本にとっての時代劇みたいなものなんだと思います。

日本海軍は建軍時点で時代が帆船から蒸気軍艦の時代に入っているため冒険よりも組織秩序が第一のいかにも軍隊なので日本に海洋冒険小説の印象が薄いのですが、
あえて挙げるとするなら景山民夫の「遠い海から来たCOO」と福井晴敏の「終戦のローレライ」なんかは海洋冒険小説といえるのかもしれません。(「勇魚」に始まる幕末~大正までの海軍士官を主役にした連作については作者C.W. ニコルがイギリスから日本に帰化した人物故これを純粋な日本文学というより日本人訴主役にしたイギリス直伝の海洋冒険小説という印象があります。)
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2017/07/02 10:12
>華さん
そうですね!
困難に立ち向かって成長するという成長物語はいつでも燃えるものがあります。
帆船物語はそこが人気の秘密なのかなあ、とも思います。
実はこれ、ほんとに帆船物語の特徴で、
同じ海洋ものでも、第二次大戦の軍艦などが舞台になると、あまりその特徴は出てこないんですw
ないわけではありませんが……。
もしかすると、帆船の時代の方が、無線機などがない分、そうした問題が大きかったのかもなあ、と感じます~。
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2017/07/01 22:29
海洋小説には疎いので、一般的な考えになりますが、
弱点のあるキャラクター設定は魅力的ですね。
リアリティを感じます。

そして成長物に必要な、壁になるようないろいろな人たち。
それをどう乗り越えていくかが、人生と同じで、楽しい部分なのかもしれませんね。
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2017/07/01 21:58
>ミウ・Sianさん
おおっ。プリマスにまで!それは相当の筋金入りですね~。凄いです。
私は残念ながらイギリス諸島には行った事がなく、
海軍博物館などを探訪した先輩から、色々お土産をもらって心を慰めたのでした~w

シャープもいいですね~。私は最初の1巻しか読んでいないので、そのうちに!
実はシャープが出始めた頃、少し帆船小説に飽きてしまってたのでした。
(そして第二次大戦時代のやつに流れました)。
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2017/07/01 21:56
>スイーツマンさん
あw 賛否両論あったホーンブロワー、DVD出てたのですか~!
私はCSで見ました。
ボライソーはともかく巻数があるので、一気読みするのがちょっと大変です。
でも面白いw
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2017/07/01 21:28
ロイヤルネイビーラブ&ホーンブロワーラブの私が通ります……
どれくらいラブかって言うとプリマスの海軍祭り行ったぐらいラブです……
TVドラマ版では「マリアいつ出るねん」とか突っ込みながら楽しんでました()
(はじめの奥さんとやむなく結婚するところとかわりと好きw)

対ボーニィ時代を描く時代小説は、ご当地ではやはりえらく人気があるみたいです。
ウェリントンの下でがんばるシャープシリーズとかも面白くてお薦めです。
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2017/07/01 21:07
ボライソー
ツンドクコレクションで3巻まで持ってます
死ぬまでに読まないと…

ホーンブロワーはDVDでたまにみてます
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2017/07/01 17:23
>サキ
船が昆布にからまらないのは簡単な理由だよ。
船は昆布が生えるよりも深いところを往来するから。
そして、手こぎのボートのような、いわゆる舟は、からまる部分がない。
まあ、オールに絡まったりすることはあるかもね。

大きな船がつかまって動けなくなったというので有名なのは、
サルガッソー海だね。
ここにはホンダワラの一種がたくさん生えていて、船のスクリューなどに絡みついたり船そのものにからみついtりして、
多くの船の墓場になったという伝説がある。

乗り物酔いはしたくないけれどね、苦しいみたいだからw
でも、電車だろうとバスだろうと車だろうと船だろうと本は読んでるよ。
で、酔ったことはないw

昨夜のは夜更かしとは違うんだ。
8時前に寝落ちして、目覚めたのが11時。
すぐには寝られないから、あの時刻まで起きておいて、もう一度睡魔が来たところで寝直したんだよw
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2017/07/01 10:13
海が舞台だと世界全然変わるからジャンルになるのなんかわかるなぁ(^_^)
そういえばなんで船って昆布に捕まらないんだろう??

乗り物酔いしないのね、一緒ね(^_^)
揺れる遊覧船は難しいと思うょ。
酔うのは揺れてる状況なのに揺れてない?みたいなふうに感じて混乱した時に起こるらしいから本とか読むと(酔う方の意味で)良いみたい。
でも私それしてもダメだったけどね(>_<)
あ、お兄ちゃんは体験したくないんだったかぁ~じゃあ乗り物では読まない方が良いのかも。

夜更かしさん、自覚してたのね(^_^)
睡眠時間少なくて疲れやすくなってないかしら?
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2017/07/01 01:53
>サキ
『タイタニック』、映画だね~。うん、あれも多分海洋ものになると思うよ。
私も見ていないけど。
要するに、海が舞台で船に乗っている状態での物語が海洋ものに分類されると思う。

実は私も乗り物酔いは未体験なんだ。サキと同じだね。
荒天の後でめっちゃくちゃ揺れる遊覧船(つかまらないと立っていられない)でも全く大丈夫だった。
もっとも漁船などに乗って、普段乗り物酔いしない人が酔うなんて話も聞いた事がある。
船酔い未体験だけど体験したいとは思わないな~。
(もう寝るから心配しないで)
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2017/07/01 00:52
海洋小説っていうんだぁ~あーもしかしてタイタニックもかなぁ?それだけなんか名前知ってるぅ。
ってか映画見れなくて知らないけど事故のことの方は知ってるというね(^_^;)
さすがいっぱい読んでるわね、知らないのばかりで話題についていけないけど、船酔いってので思い出したけど私乗り物酔いしたことなくてどんなかなぁ~って体験してみたいんだけど、何しても酔わないのよ。
仕組みは分かってるんだけどね、乗り物酔いってどんな感じなのかしらね(^_^)



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