Nicotto Town


エミルの風姿花伝


「脚下照顧」エミルの見る言葉(001)

能登半島を北上すると
千里浜 渚ドライブウエイという
自動車で走れる浜辺あり
当時 エミルは ジープに乗っていた^^

日本で唯一と言われる 走れる浜辺だが
波打ち際に停車して愛を語らうカップルとかが
潮の満ち引きを知らずに 往生するのも
けっこう 見られたものだった

ジープのエミルは

孤児院とか言われる 養護施設の子供たちを乗せて
この浜辺をパトロールするのだ
波際でスタックしている自動車を見つけて
ジープで引き上げては お菓子代を稼ぐのであった

走れる浜辺でも
波打ち際に停車して
満ちた潮に足を取られて
スタックすることは希ではなかった


「脚下照顧」とは
端的に言えば 「足下を見て 自らを顧みよ」
と言うような 禅語 ではあるが・・・単に
浜辺に足を取られるという愚かさを戒める言葉ではない


京都で言えば
日本で最初の水力発電所の元になる
琵琶湖疎水の通路をその境内に持つ
煉瓦造りのこの建造物こそ 南禅寺にある

南禅寺は禅寺
この上がり口に「脚下照顧」「看脚下」・・・
などの(記憶あいまい)言葉が記されていたはず
湯豆腐を食するのも良いけど・・・

さて
北陸のお話しに戻りまして・・・
その頃 エミルは
少林寺拳法の門下生になっていた

道場に着くと
その玄関には
百を鍛とし 万を錬とする
門下生が集まってくる

門下生の履き物は ここで脱がれるのだが
全くの乱れもなく きちんと揃えられていた

岩の上に
自分の身の丈に合う靴を履いて
しっかりと立っている・・・
脱いでも 履いても 足下から始まる


今日も 足下を見て
自分のあり方を顧みる エミルであった

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2017/10/04 08:06
ほほう。(・(ェ)・)



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