3)エミルのクリスマスイブ(7つの物語)
- カテゴリ:日記
- 2017/12/24 20:56:19
病院の看護婦さん職員の方々が
クリスマスのイベントを企画する
エミルは入院患者だった
退屈な入院生活に何かと
イベントで盛り上げる
ここは終末治療なのか
ベッドサイドのテレビとか
ついててもみてなくても
カードの料金は時間通りに減るだけ
ボクは毎朝の新聞売りの声を待っていた
「朝刊です」
必要な者にしか聞こえないちょうどよい声で
「新聞です」
クリスマスなんてものも本当は
必要な者にしか聞こえなかったのだ
天の声のように誰の胸にも届く音があるのでしょうか