Nicotto Town


エミルの風姿花伝


3)エミルのクリスマスイブ(7つの物語)

病院の看護婦さん職員の方々が
クリスマスのイベントを企画する

エミルは入院患者だった

退屈な入院生活に何かと
イベントで盛り上げる
ここは終末治療なのか

ベッドサイドのテレビとか
ついててもみてなくても
カードの料金は時間通りに減るだけ

ボクは毎朝の新聞売りの声を待っていた

「朝刊です」

必要な者にしか聞こえないちょうどよい声で

「新聞です」

クリスマスなんてものも本当は
必要な者にしか聞こえなかったのだ

アバター
2017/12/25 04:34
人は自分だけに聞こえる声を欲しているのかも知れませんね

天の声のように誰の胸にも届く音があるのでしょうか



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