Nicotto Town


姫的姫道❤姫life


☆初恋 14話☆




「あーぁ、目が腫れてるよ」



手鏡を見てつぶやく。



いつも以上に憂鬱な朝・・・



いつも以上に重い足取りで学校に向かう。



教室に入ると、


いつも通り、

裕也はだるそーに机に寝そべってる。



あたしは席についた。


「おはよ」


あたしは華音に言った。


なぜか心配そうな顔をしている。



「どしたの?」


「奈緒・・・聞いてくれる?あっ、教室から出ない?」



「うん・・・」


何だろ・・・



「あのね、奈緒・・・裕也他にも彼女いるみたい」



「えっ?」


「昨日の夜、あたしの友達が裕也が綺麗な女の人と歩いてるの見たんだって」



昨日の夜・・・



多分あたしと別れた後だ。




「裕也が遊んでるっていう噂は知ってたけど、実際こうやって聞いちゃうと・・・悲しくて」




華音が泣きそうな顔をしてうつむいた。



「華音・・・」



「奈緒」



「ん?」



「奈緒から裕也に話してくれない?」


「えっ?」



「お願い」



「・・・わかった」


どこかで引っ掛かってた。



裕也はなんで昨日の夜あたしの家の前にいたのか・・・



どうして・・・あたしの事抱きしめたりしたのか、



「華音、教室入ろ」


「うん・・・」



あたし達は教室に入った。



「裕也・・・」



席についてあたしは裕也に話しかけた。



聞こえてないのか・・・



あたしの事無視してるのか、



裕也はあたしの声に反応しない。



「裕也」



少し大きい声で呼んだ。


「んだよ」



裕也がだるそうにあたしを見た。


凍ったように冷たく・・・鋭い目つき、



体がこわばる。


怖い・・・



「話が・・・あるんだけど」



「俺は飯田に話なんかねーから」



飯田・・・


なんでだろ、


電気でも通ったみたいに心が痛くなった。




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