Nicotto Town



オレンジ色のオーラ


スピリチュアルという言葉で語られることには
さまざまな現象がある
肉体や物体などに観るエネルギー体に「オーラ」がある
オーラもスピリチュアルという言葉で呼ばれる

子どもの頃、見たままを話すと
母親から「おかしなことを話さないように」と叱られた
親は心配して言ったのだろう

何を言ったら叱られるのか分からず
情緒不安定な子どもになった
激しく泣き
いつまでも泣き止まなかった
子育ての悩みというよりも
子どもの存在そのものが母にとっては
悩ましかっただろう
両親と弟と離れ
わたしは祖母に育てられた

自分が見たままを話せる友人がほしかったが
宗教に頼ったり入信することはいやだった
わたしにとって特別なことではないのだ
大人になると
スピリチャルな職業についている人たちと出会えるセミナーに行くようになった
たとえば、火渡りとか、オーラを見るなどだ

アメリカのスピリチュアル活動をしている女性の
オーラ・セミナーが日本で初めて開かれた
全国から100人以上が集まり、すごい熱気だった
わたしは会社員だった。
参加者は医者や生命倫理と向き合う職業の人が多かった。
宗教関係者も多く、お寺や神社、キリスト教、宗派も様々だった。
そのなかに古来から日本にある冨士講の導師がいた。
商社に勤務していて休みの日に導師として富士講を行うという
富士講は現在もありバスで行くというのを知った
「導師」は親から子どもへ受け継がれ
彼は、「自分でやりたくてやっているのではない。
自分の力と言うのはどのくらいのものだろう?
これで導師としての役割を果たせているのだろうか?」
という切実な疑問があるという
わたしと同じように話せる相手がいないのだ

そのセミナーでわたしは自分が視えているものを他の人も視ていることを知り
全身の血が沸騰するような感激を覚えた
それに誰かに視えても誰かには視えないという体験も確認できた

おかしな子、うそつき、あまのじゃくと家族から邪慳にされ
理不尽に傷つけられ、
存在を否定されるたびに厚くまとったよろいを
わたしは少しづつゆるやかに脱いでいった

オーラを見るのは別に楽しいことでもなく
人が着ている洋服がどんな色やデザインをしているかを見るのと同じだ
洋服が汚くてもほころびていても、
それはことさら言うほどのことではない
それと同じことだ

次に女性講師が日本にやってきたとき、
別のセミナー会社で「オーラを見る」セミナーが行われ、
100万円を超す金額になっていた

2~3万円なら参加したかったが、
高額なセミナー代を支払う気はさらさらなかった
それまでに知り合った女性が、自分が参加するので
セミナーの復習をしたいから
相手方をやってくれないかという
彼女はスピリチュアルセミナーで通訳をしていたから
職業的にも勉強となるセミナーに参加していた
自分には何も見えないので
視えたものを話してほしいというのだ
それはうれしい誘いだった

一通り、セミナーの復習をしたが
何も視えず、何も起きなかった

一服しようと
彼女がテーブルをはさんで真向かいに座ってお茶を淹れ始めると
彼女の心臓あたりからオレンジ色の濃いオーラが渦を巻いて流れ始め
彼女をすっぽりと包み
最後に緑の葉が一枚ぴょこんと乗った
わたしはここでは見たままを話していいのだと安心しきっていた
「あなたが、オレンジ色のオーラに包まれて全く見えないわ」というと
彼女はにわかに怒りだして
「そういうものが見えるってあなたは言うのね」という
おかしいな?これでは母よりもたちが悪いじゃないか?

彼女はスピリチャルなセミナーの通訳だ
さまざまな体験を知っていることも多いだろう
だから、「視える」という言葉にたくさん接してきただろう
自分が視えないときにも「視える」ことについての尊厳を守らなければ
仕事にならないのではないか

わたしは
彼女を包むオーラの様子を事細かく表現した
人を飲み込んで覆い隠す濃い色に良い印象をもてなかった
「何か、思い当たることはない?」
そう聞くと、彼女は突然、居丈高になった
「彼は国会議員でオレンジ共済というものをやっている
すばらしいものよ。紹介してあげてもいいのよ」
という
わたしは彼女にオレンジ共済から手を引くようにすすめた

その後、オレンジ共済は詐欺として立件され
国会議員にしがみつく詐欺男は全会一致で強制離職となった
わたしはあの日以来彼女と話していない

「スピリチュアル」とは人によって異なる感覚の個性のひとつであり
その感覚を磨こうと思えば
リラックスして遠くを観るという小さな努力と続ける心構えが必要だ
樹の輝くオーラや、
人の群れの美しい流れや、
街の澄んだ空気を
誰でもが見ている
視た感覚を受け入れれば現実に見ることができるようになる










アバター
2017/12/27 19:44
ニコッとアバにも各々オーラあるよね(笑)
アバター
2017/12/25 22:10
昔より、今の時代の方がスピリチュアルな話は、受け入れられやすい気がします。
私には見えないので、視えるという人がいたなら、オーラ診てもらいたいくらいです
虫の知らせ?のような、ざわざわした胸騒ぎは時々感じますが、まだ修行が足りない^^;
アバター
2017/12/23 23:20
おお〜素敵ですね

スピリチュアルな世界が、もっともっと当たり前な世の中に、なって欲しいと思います

オーラが見えるって、、私は、、昔、、見える方に、、見てもらったら、、なんか人とは違うオーラが見えるって言われたことがあります、、詳細は、、忘れちゃったけど、、そういうの当たり前に、感じます

色こそ見えないけど、、何かこう、、感じるものがあって、、樹木に癒されて、、涙が出るほど癒されたり
したこともあります、、子供時代のお話は、、お辛かったことと思います、、

この世は、、不思議で満ち満ちていて、、人類は、、まだまだ何もわかってないんじゃないかと思います



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