Nicotto Town


こま猫徒然日記


読了

ハインラインの「ルナ・ゲートの彼方」読了。
いやあ、面白かったし色々考えた考えた。

最初は、このままデスゲーム的な人間同士の戦いになるのかと思いました。
生き残った人間同士で戦って、仲間になっても疑心暗鬼に仲間割れ、みたいな。

いやいや、そう簡単には進みませんでした。
本当にこれはジュブナイルものなのか、と思うくらいしっかりとした骨太の作品でした。
確かに人間同士の争いはあったけど、すごく地に足のついた内容だったというか、何というか。

主人公の成長ものなんでしょうね。
過酷な場面において、主人公がどんどん『一人前の男』になっていくのがかっこよい。
そりゃ、主人公は聖人君子ではないし、時には怒りに身を任せることはあるけれど、全部納得のいく流れでした。

早い話、一番怖いのは人間だよね、ということ。
あの結末はなかなかシビアだと思う。

これって、1955年発表作品なんですね。
今でこそよく使われているエピソードもあるけれど、その時代ではなかなか少なかったんじゃないだろうか。
ハインラインの作品はぼちぼち読んでいるけど、その中でもかなり上位にくるくらい面白かった。

ただ、ハインラインの作品は、翻訳があまり私の好みに合わないというか、読みにくい作品もあってなかなか難しい。
とりあえず、「月は無慈悲な夜の女王」は合わなかった。
内容は面白かったんだけどなあ。

「ダブル・スター」は良かった。
売れない俳優の主人公が引き受けたのは、政治家の影武者役で、しかもどんどん政治において重要なことに関わることになっていく感じ。
こういうのは好きだ。

そして、一番残念なのは「悪徳なんかこわくない」かな。
あれ、翻訳違えばもっとマシだった気がする。
TS、トランスセクシャルもの、というのかな?
オッサンが美女の肉体になってしまって、的な。
女になるのはいいけど、何の抵抗もなく、あんな露骨に女言葉でくねくねされるとちょっとウザい。元々、お前は男だろゴルァ! と言いたくなる。

TSとかは面白いと思うんですよ。
らんま1/2とか超好きだったし。
でもやっぱり、いくら女の身体になったとはいえ、元々の男っぽさは欲しいよね。
せめて内心では葛藤しようじゃないか。

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2015/08/30 20:44
>スイーツマンさん

昔のは翻訳酷いのが多いですよね。というか、初版本というのが凄い!
宇宙の戦士は確かに読みやすかったです。みんな、あのくらいだったらいいのになあ、と思います(´・ω・`)
ラヴクラフト全集は持ってますが、読む時間が取れずに本棚で埃をかぶってます。
クトゥルーとは内容とか翻訳が違うのかな?
後でチェックしてみます。

>ミコさん

懐かしいですよね!(´▽`*)
ああいうノリの作品は最高です。
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2015/08/30 20:05
らんま1/2
懐かしいですね^^
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2015/08/30 19:38
きたない翻訳
とくに、むかしの翻訳本が日本語になってなくてイラつきますよね
最近のはそういうのがなくなって、自然な日本語になっていて、わりかし読みやすくなりました
ハイラインは『宇宙の戦士』しか読んでませんが、まあまあ読みやすかったと思います
ハヤカワの初版本もってます ただしぼろぼろだから売れないでしょうけど 笑
対して
『クトゥルー』の翻訳はけっこう昔ですが、それはそれは美麗で、国語の教科書にしてもいいくらいですよ






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