Nicotto Town


モリバランノスケ


ウサコの夢#4

我がFamilyは、Breakfastを嬉しんでいる最中である。戸外は、明るい陽光が草木樹木をサンサンと照らしていて、彼等の歓びようが、伝わってくる。一方、我々の気持は、ウサコの話を聴きたいとの思いで一致していた。夢の話である。

彼女は、周りの空気を読んだかの様で、徐ろに語り始めた。

○私は、中東パレスチナのガザ地区に住む少女なの。年齢は10才。両親、兄弟、姉妹は、みんな、イスラエルの空爆で命を襲われました。私は、天涯孤独。たった一人、この世に残されたんです。これからどのように生きたらいいの。

今、私は、瓦礫の上に座り、真っ青に晴れ渡った空を、見上げています。家族で力を合わせて楽しく穏やかに暮らしていたあの頃を思いながら。でも、夜寝ている時、いや、こうしておきている時でも、あの夜の情景が、蘇ってきて魘されるんです。トラウマって、言うんでしょうか。これから、傷ついた心、どうしたら回復出来るんでしょう。

その時、瓦礫の下に、何か輝いているのが見えました。目を凝らしてみると、チユーリップのはなです。そこは、私達家族が、愛情を注ぎ、丹精込めて育てていた、庭だったんです。赤、白、橙の花が、健気にも咲いているのです。

私 (おはよう。元気だったんだ)
彼等(勿論、元気ですよ。一人残された貴方が、
  心配で心配で。でも、会えて良かった)
私 (私も、あなた方に、会えて嬉しいです。
  一人じないって想うと・・・・・・・)

それから、私は、彼等と色々な話をしました。
特に、オレンジ色のチユーリップさんが、私を励ましてくれた言葉が胸の奥底に響きました。

⚪運命とは、人生で毎日起こる事を言う。貴方の運命は、貴方が真正面から見つめてくれるのを待っています。それが生きる事。出来るのは貴方しかいません。その事から逃げずに向き合いなさい。それを幸せと、言うのですから⚪

しかし、今の私には、難しすぎて、良く分かりませんでした○

ウサコは、ここ迄話すと、宇宙の一点を見つめるかの様に、押し黙った。




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