Nicotto Town


錆猫香箱日和


引越し日記 まめさんのこと

トトロの住む緑深い所沢に移ってきて、早くも3週間が経ちました。




引越し当初、水も飲まず 

ゴハンにも全く手をつけようとしなかった まめさんですが

最近は 私のいない日中だけ隠れ場所からでてきてゴハンを食べてるようです。

2,3日まえ、私がもういないと思って

隠れ場所からでてきたらしいまめさんに遭遇したので

「まめちゃん、久しぶりだね。元気?」 と声をかけたところ

すんごい形相で

「ブシャー! お前のツラなんざ見たくもないわ!!

早くどっか行け!!帰ってくんな!!」

と、ものすごい激しく拒絶されました。




まあ、まめさんにしてみたら

自分の意思とは全く関係なく引越しさせられたわけですから、怒るのも無理ないけど。



しかも、まめさんはちょっと気の毒な生い立ちのコで

子猫時代に 他の兄弟猫達と一緒に

マンションの共同のゴミ捨て場に放置されていたのを 

地元の猫保護会の人の手で保護されて

里親になる人があらわれて ひきとってもらえたりはするものの

まめさんがなかなか人に懐きにくい性格だったため

もらわれては また返され・・・という生活を1年ちかく続けるうちに

すっかり人間不信になってしまい

我が家で引き取ったときには大きな捕獲用の檻にいれられてきて

さながら野生動物のような眼光の鋭さで威嚇しまくりのまめさん。

王子君が最初からこのまめさんに対して 非常に同情的で

シャーシャーいいまくるまめさんに優しくよびかけ

自分のゴハンを上目使いでガツガツ食べられても ニコニコしていた王子君。

まめちゃんが心をひらいてくれたのは

王子君の微塵も先住猫ぶらない、寛大な優しさのおかげだったと思う。



ここに引っ越してきてからも 

私がみんなの好物の猫缶をあけて

にゃんたちがいる部屋に持っていくと、王子君は出されたゴハンには手をつけず

部屋のどこかに隠れてるまめさんにむかって

高く、優しい声でよびかける。

「まめちゃん、でておいで。 いつもの美味しいゴハンだよ」

とまめちゃんによびかけ、それでもまめちゃんが出てこないので

部屋を出て、階段を降りて台所までもどってくる。

そして、一緒に台所までもどってきた私に

「ここにいて様子をみましょう」

というように、床にペタリと座る。

引越し初日はそれでも まめさんはゴハンを食べなかったが

2、3日 王子君とそういうことを繰り返していたら

ゴハンを部屋に置いて 1時間くらいしてから見に行くと食べるようになっていた。

さらに最近は 私のいない日中の時間帯はでてきて

カリカリも食べているらしい。



でも、いまのところ 私を許す気はないらしい・・・。

そりゃ~ないっしょ、まめさん・・・。

まめさん、あなたのおかげで 3週間経ったいまもまだ治りきらない傷もあるし

左手首なんて、いまだに痛くてちゃんと力が入らず

私は左の手ではペットボトルのキャップがまわせないくらいなんよ。





本当は、引越し前日の猫移動の日は

まめさんを最初に保護していた「武蔵野猫の会」という猫保護会の

野良捕獲専門のかたに、まめちゃんの捕獲をお願いしていたのだ。

しかし、いろいろ考えた末 知らない人に捕獲されるよりは

私が捕まえたほうがまめちゃんのストレスも少ないのでは・・・と考えて

急遽 猫保護会のかたをお断りして 自分でまめさんの捕獲に挑んだのだ。

移動は、弟の嫁さんに車で迎えに来てもらうことにした。



まめさんには、この日のために新しいケージを買って 

そのなかでゴハンをあげたりしてケージにならし

まめさんもケージを気に入って、その中で寝るようになっていた。

なので、猫保護会の人に頼むまでもなく

「自分だけでラクにイケル!!」 と楽観視していた。


で、前日 猫保護さんから電話で教わって

ケージの扉にヒモをつけて 

もちろん、ヒモが見えないように ケージのなかをとおして 

後ろからヒモをひっぱると 扉が閉じるように細工しましたのさ。


したら、まめさんが見てないところでヒモをつけたのに

ヒモつけたら もう まめさんはケージに寄りつきもしない。



私は焦った。

まめさんがケージに入るのを待つうちに、時間はこくこくと過ぎていく。

そして、お迎えの3時間前、私はまめさんをじかに捕獲する決心をした。

しかし、予想どおりまめさんの動きはおそろしく速く

しかも、ロフトから階段使わずに飛び降りたりと 尋常ではない運動能力。



もうダメだ、やはり私の手におえない・・・・。

ワラを掴む思いで 私は猫保護会に電話した。

「スイマセン~!断ったけど、まめさん やはり捕まえられません。

お願いできませんか?」

しかし、猫保護会さんも暇ではない。

「あら~、Оさんね、そちらが大丈夫って言ってたから

白血病のコを病院に連れていっちゃったところなのよ。

でも、戻ってきてからならそちらに行けると思うから連絡してみるわね」


うーん、いま捕まえないと もうすぐお迎えの車が来てしまうのだ。

やはりここは自分でやるしかないのだ。




猫保護会さんにお礼とお詫びを言って電話を切り

私は決意を新たにした。

どんなことをしても、まめさんを捕まえるのだ!!

幸い、猫というのは瞬発力はあっても持久力というのはそんなにない。

さっきからの追いかけっこで、まめさんもだいぶ疲れてきている筈・・・。

さあ、勝負じゃ、まめ!!



それから部屋でグルグル追いかけっこをすること小一時間。

とうとうまめさんを 部屋のすみに追いつめた。

ふっふっふ・・・・。お前はもう袋の鼠じゃ。逃げられんぞ・・・・。


そう告げる私にまめさんは

「何故?何故 あなたは私を追いつめるの?」と目で問いかける。




そして、私とまめさんはお互い 相手の間合いを探りあい

「こやつ・・・できる!!」

双方 相手のどのような動きにでも対応できる構えをとったまま

一歩も動けなくなった。

次の一瞬で勝負が決まる!!

私にも、まめ嬢にも それがわかっていた。



その時、

ぶっぶーぶっーーーーーー!!

と 私の尻ポケットの携帯が唸り

まめさんが一瞬ピクッとした 

その瞬間を見逃さず 私はいっきに踏み込んで 

まめさんの体を両脇からガシッと 捕らえた。

しかし、まめさん、とれたての魚のように体を激しくウネウネさせて逃れようとする。

すんごい勢いである。

しかし、ここでまめさんを逃がしたら最後、もう絶対に捕まえられない。

私はこの捕れたてピチピチ攻撃に必死に耐えた。

そして、この方法で逃れられないのがわかった まめさんは

彼女のわきの下を拘束している私の手をガブリと噛んだ。

そして、それでも私の手が緩まないので

私の両腕にバリバリと爪をたてながら

手や指を何箇所もがブガガブ噛みついた。


あまりの痛さに、まめさんに噛み付かれたまま

床に仰向けにまめさんを押し倒し、両膝でまめさんの体を挟んで固定した。

まめさんは、殺されそうな声で 「ウギャーオオーーー!!」と鳴き

仰向けにされたまま、悪魔のような形相で私を睨んだ。

私もまめさんも、ハアハアと息をしていた。

「まめちゃん、もう観念しな」

と言ったが、まめさんは憎しみのこもった眼差しを私からそらさず、

あいかわらず 私の手を噛み続けていた。


やっとまめさんをケージにいれると

私の全身がガクガクと震えていた。

手や腕からは血が流れている。

震える手で 私は携帯のリダイヤルボタンを押して猫保護会のかたに

まめちゃん捕獲のことを伝え

その場にヘタリこんだところで ピンポーンと玄関のチャイムが鳴り

「おねえさん、猫ちゃん迎えにきました~!」



わお、間一髪だった・・・。














 








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2016/01/12 15:06
そうなんだ・・・・
69歳は早過ぎるよね。

Amazonでも新譜は売り切れだった・・・・
朝からボウイの曲を聴いています。
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2015/06/19 20:18
えめるちゃん
そうそう、まさに「バトル」という感じでした~!
まめちゃんも、私に無理やり捕まる理由なんてわかるはずないから そりゃ、必死になります。
あとで思いかえすと 私もなんだかおかしくて 笑えてきますにゃ。
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2015/06/19 15:41
うわっ!……はー(o´д`o)-3 すごい~~~~wって笑っちゃ悪いけど楽しかったw

手に汗握るバトルでしたニャね
血も流れちゃったようで、どうぞ傷が残らないように、消毒だけはきちんと。
猫も必死で生きているんだもんね
まめさんへの、いや、猫という猫たちへのサビさんの愛を感じました
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2015/06/19 11:10
猫さん
猫というのは 一週間くらい飲まず食わずでも大丈夫だといいますが
自分とこのにゃんがゴハン食べない、水飲まないだと たとえ一日でも心配になりますよね。
長い棒の先にワイヤーがついたやつ・・・野良猫捕獲用のやつですね。
ああいうの自分のにゃんに目の前で使われるのはすごく抵抗あるかも。
病院で、一度だけ 猫に噛まないように口にわっかみたいのを嵌められたことがありますが
「ウチの子に何てことするの!この病院もう二度と来ない!」って思いました。



ジャッカルさん
猫は犬と違って人間の思いどおりにならないので大変です。
犬をキャリーに入れたり 車に乗せて連れて歩くのはラクですよね~!
犬は自分からすすんで車に乗ってくれるし・・・。
でも、そんな自分から車に乗ってくれたワンコに旅行先で脱走され、
大変な思いをしたこともあります。
でも 猫に脱走されたのにくらべたら やはりラクだったかな~!



らんなーしゃん
まめちゃん捕獲のために万全を期したつもりの計画が
悪いほう 悪いほうと裏目にでてしまって、結局最後は力づくで捕獲という
一番まめちゃんの信頼を失うやりかたになってしまったわけで・・・・。
まあ、これで まめちゃんが私の見てるまえでゴハンを食べるのは 数年かかるかも・・・。
まめさんのケアは 王子くんにまる投げします。
チェロたんも 私が寝てる深夜はまめちゃんと遊んでるみたいだし。
ああ、もう当分引越しはいいや・・・。


amilitaさん
当面、まめさんとの信頼関係を取り戻すことは ほぼ諦めています。
とりあえず、まめちゃんがゴハンをちゃんと食べて元気で過ごせるのならば
家庭内野良猫でもいいかな・・・と。
王子くんがまめちゃんのケアをしてくれますからね。 
チェロたんはマイペースなので ケアというよりは遊び相手になってるみたいだし。
あとは私の怪我ですね。
まだ左手首に全く力が入らないので、そろそろ医者にでも行こうかなと思っています。
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2015/06/19 10:40
ねこさん
しんぱい ありがとう。
怪我したところ、まだ なおってないところ いっぱいです。
ひだりのて まだ ちからがはいらず おもいにもつ もてないです。
まめちゃん、王子くんが毎日 だいじょうぶだよ~となぐさめています。
王子くんは、私のことも毎日なぐさめているので、王子くんはいそがしいです(^^;



サラさん
11匹捕獲は大変でしたよねえ。
捕獲成功!!と思ったらキャリーの蓋があいちゃってた!なんてこともありましたね。
私もまめさんを捕まえたあとは キャリーがあかないように
キャリーをガムテープでグルグル巻きにしました。
サラさんが捕獲した子たちも いまはみんな立派な家にゃんですもんね。
やはり、猫はおうちで暮らすのが幸せなのだと思います。


砂桜さん
ご心配ありがとうございます。
もう熱はもってないんですが、まだ腫れていてあまり思うように指がうごかなかったり
左はまだ手首に力が入らず、重いものが持てないです。
んー 一度、病院にいったほうがいいのかな~。
時間が経てば治るのかなと思っていたけれど、ちょっと長引いてますね。
王子くんは本当に優しくて、まめちゃんも私も毎日応じ君になぐさめられています。
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2015/06/19 01:13
にゃんこにやられた傷って痛いですよねぇ。

ずっと昔、すごく神経質な子が初めてうちに来た時のことなんですが、
3日間食べませんでした。その間はトイレも一度もなし。
心配しました。

暴れん坊の子が動物病院で逃げ出し、先生に長い棒の先に
ワイヤーの輪が付いたやつ(名前知らず)で捕まえてもらったこともあります。
でもあれやられるとなんだか切なくなっちゃうんですよ。
可愛そうに見えて。

何はともあれお疲れ様でした。

名誉の負傷、どうぞお大事に。
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2015/06/18 23:08
笑! すごい!!!!!!!!

ワイルド系猫飼いの壮絶さが伝わってきまして、息をのみつつ読みました!

それに比べ、犬飼いの なんと楽なことかw

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2015/06/18 22:30
ケージに慣れた所までは良かったのに… 保護会の方の入れ知恵で
まめちゃんがピンときて警戒心を抱かせてしまったのは大大大失敗だったという事ですね。
で、直前で焦れば焦るほど、まめちゃんはヤバイ状況なのだと認識してしまった…
(ノ_・、) 大体、想像通りの最悪パターンに… orz

でも、逃げ出されなかっただけでも成功だと考えましょう。うん(*^ー゚)b
もう心を許してくれるかどうかは判らないけども、優しい王子くんが居るだけで
随分違うだろうなと感じます。(*´ -`)

まめちゃんの野生を抑えきったサビ猫さんも凄いと思いますよ。
お互い深い傷を負ってしまったけど、きっとそのうち治る… と信じたい(´;ω;`)
お疲れ様でした<(_ _)>
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2015/06/18 21:57
お疲れさまでした。
いろいろ心身ともに大変なお引越しだったんですね。

まめさんとの信頼関係が早いこと回復できますように,お祈りしています。
っていうか,まあ,王子様にまかせてサビ猫さんは天上人くらいに構えていいんじゃない?

それにしても王子様,猫ができていらっしゃる(^_^;)
いいにゃんずに恵まれていますね。


ともあれ,早くサビ猫さんの怪我が癒えるといいですね(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
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2015/06/18 21:42
まめさん ごはん 食べること いますできるので よかったですね〜❗️ でも 引越し前 本当 に サビねこさん 大変でしたね(-。-;

ケガもしましたので、 引越しのあとも大変だ 想像しました…。。

ケガ の場所 いま どうですか?

心配です。

まめさん はやく 前みたいの かんじ まれると いいですよね… まだ 時間 いるかな

王子さんはすごい ですね〜❗️優しい
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2015/06/18 16:48
王子殿相変わらず素晴らしいに猫様ですね。

マメ嬢様心開いてくれると良いですね。
ご飯とお水取ってくれるようになってくれるだけでもよかったです^^

サビ猫さんの怪我も早く治りますように☆

マメ嬢様捕獲の様子は11匹捕獲の記憶がよみがえりましたw
にゃんこも自分も必死で大変ですよね。
無事捕まってよかった。お疲れ様です
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2015/06/18 12:38
サビ猫さん、こんにちは^^

王子くん、なんておりこうさんなんだ~(。´Д⊂)
まめさんが早く心を許してくれると良いですね(T_T)

3週間経ってもまだ治らないと言う事は、
何かしらバイ菌が入ってしまったのかもしれませんね(>_<)
熱を持っている様でしたら、病院に行かれた方が良いかと思います。

早く良くなります様に!
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2015/06/18 11:16
ネコ衛門さん
まめさん、捕獲してケージにいれてからも大暴れしたので
ケージをガムテープでグルグル巻きにしてから車に乗せました。
ケージの扉をヒモで遠隔操作して閉める方法だったら 
多分あっさりケージの扉 力づくで開けて逃げられていたでしょうね。
まめさんが私を許してくれる日はくるのかなあ・・・。

まだ腫れがひかない部分もあるので、
さすがに医者に行こうかな~と思う 今日この頃なのです。




おにぎりんさん
おお、王子ちゃまのファンとは嬉しいです~!
王子君にも、ファンがいたよ~と伝えておきますね。
この子はね、ホントに優しくて頭もいいんです。
引っ越してきてからも、いつも まめちゃんやチェロたんのことを気にしています。
でも、こういういろいろ気にする子は本当はストレスあると思うんです。
よく吐きますし。
でも、太りすぎだから多少吐いたほうがいいのかな?
まめさんは 私がいなければ落ち着けるようです。
いま、毎日 王子君にまめさんと和解できるように仲裁をお願いしております~!
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2015/06/18 10:55
王子さまは優しいんですねー(。♋ฺ‸♋ฺ。 )ウルウル

広いお家にお引越しするためだったのに
まめさんは警戒心が強いんですね(´;ω;`)ウッ
そんな感じだと たとえ上手くケージの扉閉められたとしても
中で大暴れしたでしょうねー
まめさん愛すればこそのサビ猫さんの奮闘 理解してくれるといいですねー(´ω`*)。o○

お怪我早く治りますよーに.:*゚..:。:.(´人`祈).:*゚:.。:.
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2015/06/18 01:45
こんばんは。

尻ポケットの携帯が唸り、偶然とはいえ良いタイミングで手助けが入りましたね。
天の配剤というやつでしょうか。
前からですが、ますます王子さんのファンになりました。
早い怪我の快復を心から願っています。
まめさんも心から落ち着けますように。




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