某mixiで書いたら、何やらえらく好評をいただいたので、一部改稿して転載。


TRPGをやっていると、「どんなことでもできるキャラクター」を作ろうとする人がいますが、
この「何でも出来るキャラクター」というのはたいていの場合ただの器用貧乏に終わります。
 
器用貧乏キャラというのは、確かにいろんな方面についてある程度の対応ができるようになっていますが、ぶっちゃけ「その分野に特化された専門職には敵わない」のが普通です。 大抵のシナリオでは、各分野の専門職がことに当たることを想定して難易度を調整してあると思われるため、かなりの確率で役立たずになります。
パーティ内に専門職が欠けている分野に於いては、パーティ内では相対的に第一人者となりますが、専門職ほど能力が高くはないのでめざましい活躍は期待できません。

要は、専門職だけでは手が回らないような状況になったら期待は薄いけど予備戦力としてかり出され、そうでない状況ではいらない子。
それが「何でも出来るキャラクター＝器用貧乏」の役回りなのです。
状況的に予備戦力の需要があると見込まれるときは、ささやかな活躍の場が訪れるでしょうけれども、そうならなければ目立つところもなくパッとしません。

どんな状況でも活躍できることを期待して「何でもできるキャラクター」を作ると、逆効果になってしまうので注意が必要です。

しかしどんな状況でもまあそれなりに対応できるので、こういうキャラがいると「ピンチの時に大崩れしにくい」という程度には役に立つことがあります。
そういう地味なのが好きな方にはオススメかもしれません。