Nicotto Town



不意の再会。

 久々に更新してみる。今回はオススメな小説。

・GA文庫「Gunning for Nosferatus1 此よりは荒野」水無神知宏

 とりあえず、新刊だったから手に取ったんです。
 あらすじ読んで悪くなさそうだったから買ったんです。
 まぁ中身を普通に読み終えたんです。
 で、巻末の解説読んでびっくりですよ。
 こ、この人「装甲戦闘猟兵の哀歌」の作者の人だ?!

 と言っても判る人は少ないでしょーが、昔「鋼鉄の虹」っていう、第二次世界大戦にロボット兵器が存在したIFな世界観のPBMがあって、PBMって言うのはプレイ・バイ・メールゲームっていって相手が状況を記した小説とかを読んでそれに応じた行動を選択して送ると、それを反映した小説を書いて送り返してきてくれるという、まぁ文通をしながら進めるゲームと言うか参加型小説と言うかで、それでこの「鋼鉄の虹」の小説版のひとつが「装甲戦闘猟兵の哀歌」で、って、

 まぁ要するに昔読んですごく気に入った人だったけど、その後は全然活動を聞いてなかった人の書いた本に、意図せず再会してしまったというお話です。
 嬉しいサプライズでした。
 ……うわ、調べてみたら「装甲戦闘猟兵の哀歌」は14年も前に発売されてるヨー。

 内容のほうは、西部劇の舞台にそこに吸血鬼やらゾンビやら狼男のエッセンスを加えた復讐劇です。
 主人公アランは、家族とともに平和に暮らしていたが、ある日怪物の襲撃で家族を失ってしまい、自分も危機に陥ったところを突如現れた少女に救われる。
 数年後、復讐を胸にしながら保安官補となった彼は、町に起こったいざこざのさなか、かつて自分を救った少女と再会する。かつての面影を残すその少女は、しかし『屍人殺しのステラ』の異名を持つ凄腕のガンスリンガーとなっていた。
 そして元々有力者と市長の対立が水面下で進むこの町で、その火種をあおるかのように、あるいは彼女のあとを追うように異形たちが暗躍する……。

 さらに砕いて言うと、ヘタレな主人公が、回りに馬鹿にされたり叱咤されたり応援されたり利用されたりしつつ、何とか頑張るお話ですw
 そういえば「装甲戦闘猟兵の哀歌」もそんな構図だったなぁw

 丁寧な筆致で語られる、ハードでダークな世界観、そしてそれにめげずに頑張る登場人物たちが素敵なお話です。
 続刊に今から期待です。


 ついでに軽めのをもう一冊。こっちはマンガですけどー。

・REXコミックス「怪異いかさま博覧亭」小竹田貴弘
 江戸時代を舞台にした、妖怪マニアな若き見世物小屋の主人と、そんな彼の元に集まるユカイな妖怪たちのドタバタを描いたギャグ漫画です。
 以前にも語りましたが、私は「人間と、人間以外」が仲良くしてるお話は大好きで、そんな私のツボにジャストミートな一作です。
 そんな第三巻が発売されたので、ご紹介。
 一巻当初はハイテンションなドタバタの面が強めでしたが、巻が進むたびにだんだんとユカイな妖怪たちと仲良くくらそー、なほのぼの色が強くなってきていてますます私好みとなってきていますw
 そういった基本の筋もよいのですが、妖怪の解説と同列に当時の江戸の暮らしぶりだとか風習だとかも細かく解説されて、なんか勉強した気にもなれるのもオススメですw

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2008/12/25 21:35
「怪異いかさま博覧亭」を本屋さんで探したのですが見つからなかったので、オンラインショッピングで購入しました。
今日ようやく届いたのでこれから読もうと思っています。
楽しみです。
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2008/12/18 20:19
あれ、怪異いかさま博覧亭の三巻でてたんですね♪
これすごい好きです(≧∇≦)b
買ってこなきゃ~♪
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2008/12/15 21:52
マンガの方にすごくひかれるのでみつけて読んでみたいと思います。
それにしてもふなさんの読書量ってスゴイですね。
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2008/12/15 07:19
活字を読むのは好きだけど、理解力が乏しいのが悲しい・・・

軽めの方、チェックしてみよw
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2008/12/14 23:45
「此よりは荒野」、私も読みましたよ~!
特殊な能力とかは何も無いけど、全力を尽くして、そして何かを成し遂げるというストーリーは、読んでいて気持ちがいいですよね。
最初はノーマルな西部劇と思っていたので、異形についてを当たり前に語られるのが少し違和感がありましたが。
でも、世界観さえ飲み込んでしまえば、あとは勢いのままに読めました。
私としては、これ一冊で完結でも充分満足行く話だったな~と思ってます。



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