春谷探偵物語 第1巻「序章~始まりは殺人~」16
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/09/11 21:34:57
同日、7時55分に事務所へ出社した谷本はいつもの通り、留守番電話の再生を入れる。
『わしじゃ。 今、岡山駅におる。これから天橋立に向かう。お前の事じゃから、事件のヒントくらいは掴めてる頃じゃろ? 今は依頼人の太田 陽子を尾行しちょるが、何故か男と一緒じゃ。どうやら、高知で知り合ったらしい。また連...
私のもう一つのブログ、
http://17253670.at.webry.info/ も宜しく。
こちらでは、実生活の近況を書きつづっています。
最近こっちばっかりで、あまり書いてませんが。
同日、7時55分に事務所へ出社した谷本はいつもの通り、留守番電話の再生を入れる。
『わしじゃ。 今、岡山駅におる。これから天橋立に向かう。お前の事じゃから、事件のヒントくらいは掴めてる頃じゃろ? 今は依頼人の太田 陽子を尾行しちょるが、何故か男と一緒じゃ。どうやら、高知で知り合ったらしい。また連...
7月23日 木曜日 10時22分、ひかり30号は定刻通り京都駅に到着した。
「京都か・・・。訪れるのは久しぶりだな。」
列車を降りて小田が言う。
「以前に来たことがあるんですか?」
ツバの少ない麦藁帽子を被り、少し大きめのサングラスを掛けた太田が聞いた。
「ええ、仕事で・・・。 冬の京都...
「そして、ファイルにあった袋に入っている謎の粉か・・・。」
「先程、警部がおっしゃった司法解剖の結果の時に『やっぱり』と呟いたのは、僕の推理が正しかったんだと思ったからです。」
「しかし、君の説明を聞いてると、俺は君を逮捕しなくちゃならんな。」
「何でですか?」
「そりゃ、不正薬物所持違反...
「ダメです、警部。 繋がりません・・・。」
日が傾いた夕方6時過ぎ、刑事(デカ)部屋で小上刑事が呟いた。木村はイスをクルリと回転させ、西日が当たる窓に目を向けた。ブラインドを閉めていても西日が入ってくるらしく、木村のデスクはかなり暑い。だが、夏生まれの彼にとってはさほど気にする程ではないらしい。...
この前、「見合いするねん!」とか言ってたんですけど、先週の土曜日に先方から電話連絡を頂きまして、あっさり断られました・・・。
見合いするって言ったって、お互い会ってもいなかったし、職歴とかの文章のやり取りだけやったんですけど、会う前にお断りされたんで、ちょっとブルー状態です・・・。
まあ、...