Nicotto Town


ドリーム・バー 「デスシャドウ」


私のもう一つのブログ、
http://17253670.at.webry.info/ も宜しく。
こちらでは、実生活の近況を書きつづっています。
最近こっちばっかりで、あまり書いてませんが。

春谷探偵物語 第1巻「序章~始まりは殺人~」32

 「ああああああっっっっ!!!」
 突然、谷本が大声を上げた。そして、おもむろに鞄の中からファイルを取り出す。
 「ビックリした~~~~。 いきなり叫ぶなよ!」
 春田の指摘には目も触れず、一目散にファイルを読みふけっている。
 「何か重要なファイルの様ですね・・・。」
 酒井は興味深そうにファイル...

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春谷探偵物語 第1巻「序章~始まりは殺人~」31

 「今回もその撮影が目的でここに来たそうなんです。」
 「って事は、その写真に何か写っているって事ですか?」
 春田は身を乗り出して聞いた。彼はにこやかな表情で頷く。
 「ご推察の通りです。 確かに何か写っていました。」
 「その写真、見せて貰うことって出来ますか?」
 谷本は立ち上がって酒井に聞い...

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春谷探偵物語 第1巻「序章~始まりは殺人~」30

 「警部さん、チョットいいですか?」
 二人の話を聞いていた春田が声を掛ける。
 「さっき、太田 陽子が第二発見者だっておっしゃってましたけど、第一発見者は誰なんですか?」
 「第一発見者は、京都市内から来た大学生です。で、彼女らが害者を発見する時、ちょっとしたトラブルがありましてね・・・。」
 「...

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春谷探偵物語 第1巻「序章~始まりは殺人~」29

 「春田、有り難う・・・。」
 ようやく落ち着きを取り戻した谷本が、彼にお礼を言った。
 「アホが・・・。俺まで巻き込みよって・・・。」
 春田はアゴに手をついて窓の外を見た。
 「ゴメン・・・。 着いてきてもらって・・・。」
 「だから・・・。泣きそうになるんは止めろや! 男の泣き顔なんて見たない...

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春谷探偵物語 第1巻「序章~始まりは殺人~」28

 「春田! 待ってたんや。さあ、入って入って・・・。」
 夕暮れ迫る四条河原町の一角、大村探偵事務所のオフィスで谷本は友人の春田を迎え入れた。
 「今日も、暑かったやろ! ビールがいいか?」
 彼が事務所の冷蔵庫を開けようとしたが、春田が差し止める。
 「いや、麦茶にしてくれ。ビールだと寝てしまうわ...

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