【短編】涙も全部受け止めるから・・・。
- カテゴリ: 自作小説
- 2017/02/26 16:44:38
「先輩…こっち向いてください…」
「い、今は無理だよ‥‥」
「‥‥」
先輩の背中がかすかに震えている。
夕方5時、社員がみな帰り始める時間、給湯室の横を通りかかると、先輩の姿が見えた。
声をかけようとするとかすかに、嗚咽が聞こえた。
先輩‥‥また1人で泣いて&h...
私の生態が解明できますwww
「先輩…こっち向いてください…」
「い、今は無理だよ‥‥」
「‥‥」
先輩の背中がかすかに震えている。
夕方5時、社員がみな帰り始める時間、給湯室の横を通りかかると、先輩の姿が見えた。
声をかけようとするとかすかに、嗚咽が聞こえた。
先輩‥‥また1人で泣いて&h...
「兄貴、大丈夫か!?」
「ああ…結城、おかえり」
俺は、家に帰ると、母さんから話を聞いて、慌てて兄「幸人」の部屋に飛び込んだ。
「母さんから聞いたのか?大丈夫だよ、悪かったな」
「ったく、びっくりさせんなよ…」
帰るなりいきなり「お兄ちゃんが倒れた」と聞けば、心配す...
「やっと終わった…」
今日は受験の日。
たくさんのライバルにもみくちゃにされて戦いが終わったばかりだ。
「疲れた…」
試験会場に向かう際は、遅れるといけないと言われ、送ってもらったが、帰りは歩いて帰るからと断った。
そのことを今、私は激しく後悔している。
「どうし...
「ひな、すまないがこれも頼む」
「承知しました…」
私は執事さんから汚れた鏡を受け取って、それを仕事部屋である自分の部屋に持ち帰った。
「さあ…綺麗にいたしましょう…」
私はいつものように鏡を愛しむように磨く。
私がこのお屋敷に来たのは数年前、奥様の...
「久しぶり。やっと会ってくれるんだ?」
「あ、う、うん」
この日、久々にひなに会う日だったのに、俺はなぜかイラついていた。
久しぶりとはいったが、実際はたった2日だ。
それでも、毎日会っていた俺としては不満なわけで…。
「で?俺を拒否してまで…何作ってたの?」
「あ、...