Nicotto Town



みしのたくかにと 5

「だいじょうぶ。わたしにいい考えがあります」と、ふとっちょおばさんがいいました。

そして、おばさんは、おいしそうなかぼちゃを三つとり、お城へでかけました。

王子さまは、ボタンのついたきゅうくつそうな服装で、顔は白く、目はなにもかもいやになった……とでもいっているようで...

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みしのたくかにと 4

王子さまは「みしのたくかにと」しか食べないと、言い出しました。

大臣も、えらい先生も、うばも、お医者さまも、そして、りょうりばんさえも、そんなものは、見たこともきいたこともありません。

大人たちがこまりはてていると、ひとりの小さい男の子が、「ぼく、それのあるとこ知ってるよ」と、いいだしました。
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みしのたくかにと 3 引用

このお話は、引用です。1972年に刊行された松岡享子さん作『みしのたくかにとをたべた王子さま』という本の中のお話で、1998年に『みしのたくかにと』として再版されました。大社玲子さんの素朴な挿絵の本です。

今から10年くらい前に、新聞に童話の特集があって、この本が紹介されていました。
王子さまと子...

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みしのたくかにと 2

 へんなの、と、おうじさまは思いました。それはそうです。はんたいによんでいたのですから。
「いなれしもかおがさあ、いなれしもかかいす、みしのたくかにと」

 それからなん日かたったある日のこと、その日は、朝から八人もの先生が、いれかわりたちかわりやってきました。そろそろ、王さまとお妃さまのおかえりに...

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みしのたくかにと

そのうちに王子さまは、にわのすみの立てふだに気がつきました。
ふとっちょおばさんがたねをまいたときに立てたあのふだです。

「い・な・れ・し・も・か・お・が・さ・あ」と、王子さまはよみました。
「い・な・れ・し・も・か・か・い・す。み・し・の・た・く・か・に・と」

 へんなの、と、王子さまは思いま...

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