Nicotto Town


アストンのつぶやき


   

2012.2.8.風に舞って

冷たいものが

頬に触れた


外灯の明かりで

粉雪だと気付く



さらさらと道を渡り

波の様に寄せては返す



白い姿は

しぶきのよう



小さな光の粒になり

夜空を渡って染めてゆく

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2012.2.7.緩やかに

降り注ぐ

雨にほどけるように


移り行く様は

空を渡る雲のよう


白と灰色の

景色はどこへ行ったのか


そこはかとなく

漂う僅かな暖気


気が付く頃

季節は巡っている

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2012.2.6.雨と傘の中

冷たいものに気が付いて

広げて掲げる傘の中


転がるように

ぱらぱらと


刻むリズムが

心地良い



静かにそっと佇んで

耳を澄まして包まれたなら



暮らしは大人になったけど

この音だけは変わらない



水の溜まりを楽しむように

幼い心を覗かせる

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2012.2.5.さえずりと笑い声

明るさに気付く頃

鳥たちは目覚めていて


窓を開け放てば

朝が視界に広がる


日中の陽射しは

既に春の気配で


川沿いの草原に

子ども達の声が聞こえる


暦の上では春


寒さは行き来しつつも

季節は巡ってゆく

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2012.2.4.窓から射し込めば

浮かび上がる

うっすらと


告げるのは

夜の終わり


山の向こう

雲の彼方


影が解ける頃

さえずりが聞こえ


一日の始まりが

一帯に広がっていく

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