読書ノート「天網」「ころころろ」他
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/10/08 11:43:07
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読書ノート
「秋のカフェラテ事件」クレオ・コイル
このシリーズこれで三冊目なんですが…。
老舗のコーヒーショップに勤める、
コーヒー中毒患者のヒロインとその元旦那さんと、
お姑さん、愛娘、気になる刑事さん。
そして個性豊かな雇い人達。
と、なかなかに興味深い舞台なのですが…
三冊目にしてちょっと挫折w
どーしてこーも…普通に不道徳。
いやミステリなんてのは、
よーするに、犯罪者が出てくる話な訳で、
道徳的であるべきだ。とは言いませんが…
探偵役にはちょっとそういうところも求めたい。
のが良太郎の個人的嗜好です。
ヒロイン。別に離婚するのはいいのです。
色んな事情があるんだし。
でも。
心惹かれて、粉かけてる最中の刑事さんが居るのに、
息をするように浮気しまくる元の亭主と一瞬より戻したり、
気になってた刑事さんとも恋人になったり、
ふらふらふらふら…どっちにすんねん!!
娘はドラッグやるし、不倫するし。
色々あるのも人生ですが…良太郎ちょーっと食傷気味。
生き馬の目を抜く大都会。
奇麗事ばかり描くのも…と思われたのかなぁ?とも思いつつ…
正直…ちょーっと…主人公達が係わり合いになりたくない人々に
なってきたので…この本で打ち止めにしたいと思います。
てな訳で今回の読後感★★☆☆☆
星二つ。
ミステリ部分は…アシモフよりもクリスティ寄り。
(分類するなら…であって、クリスティ級に面白いという意味ではなく。)
推理モノというよりは…物語で、
それはまぁそれなりに読ませてもらいましたが…
読んでて個人的に無駄にしんどかったので。
「天網」TOKAGE 2 今野敏
警視庁特殊遊撃捜査隊が主人公の物語です。
あっと言う間に読んでしまいました。面白かった。
事件はイマドキのちょーっと薄ら寒い怖い真相で、
やな感触の事件だったのですが、
TOKAGEのメンバーの
個人的な焦りと成長
そしてメンバー全員が抱える使命感みたいなものが、
爽快v
さすがの今野さんです。
(最近、使命感に燃える警察組織を描かれる今野さん贔屓なので、コーヒーショップシリーズの不道徳?さ加減が嫌だったのかも…。)
こいつもイキナリの二巻からで、最初の巻を読んでないのですが、
読んでいた時はそう感じなかったんだけど、
時間を置いて思い返すと、組織の説明?
メンバーの紹介?に重きを置いていた様な感触も。
STシリーズの様にメンバー一人一人を取り上げて、
TOKAGEという組織を描き出して行かれるつもりなのかな?
という感触。
今回は、TOKAGEのルーキー上野君が取り上げられてた?感のあるさわやかな一冊でした。
読後感は★★★★☆
星四つ。文句なく面白い!!と言うには、物語の感想以外に、
要らん事に思いを馳せてしまったので…。
でも面白かったです。
「ころころろ」しゃばけシリーズ畠中恵
和む…。
五つのお話入り。
12歳の頃に起きた事件がきっかけ?で、
若旦那が突然失明してしまう。という一大事!!!
どうなってしまうの?と
おろおろ。
でもきっと若旦那大事の兄や達と一緒に
なんとかするよね。
わくわくv
とページを繰ってあっと言う間に読み終えてしまいました。
図書館で借りた最後の一冊です。
大事に最後にとっといた一冊は期待通りの、
ちょっと悲しいけど可愛くてやさしい一冊でした。
神様も妖しも、
いつかは若旦那に置き去りにされてしまうのだな…
と思うとちょっと寂しい。
いつかそのときが来るとしても、それ迄は大事に
一日一日大切に過ごして貰いたい。
(畠中さんにはその辺をこれからもてんこ盛り語っていただきたいv)
と、祈るような気持ちで読み終えました。
読後感は文句なしの★★★★★
星五つ。
電王も
デネブと生きる事を選らばざるを得なかった侑斗と違い、
特異点として自分の生きるべき時間を持つ良太郎が
このまま生きていけば、
時の列車に乗っているモモタロス達を置き去りにして
年老いて先にいってしまうのか…と思うとほろり。
と、違う方向でほろり。
まてぃ!!!
毎日一冊ずつ読んでましたが、あまりの面白さに
あっという間に三冊。
もう読む本がありません…しゅん。
と思ったら、図書館から予約していた本が入庫しました。の連絡が。
本格的にかぜっぴきの気配ですが、
寝込むなら本が要るので、新しい本を仕入れに行ってきます^ ^
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メルカトル鮎でしたっけ^ ^
昔、いきなりメルカトル鮎最後の事件という副題?の本を読んだ朧な記憶が。
そこの図書館は品揃えが今のところ以上によかったので、
手当たりしだい読みまくってた時に読んだ記憶があります。
そのときはソレっきり続き?というか本が手に入らなくてソレっきりになってたような…
しゃばけは、こういうテーマのお話が出てくると、どぎまぎします。
いつかはそのときがくるんだろうけど…お願いだから、
まだまだまだまだずーっと先でお願いします!!
若旦那まだまだまだまだ若いんだもん。
大丈夫だよねっ?とどぎまぎどぎまぎ。
やさしい物語をまだまだ読みたいですー!!
と、どこにいらっさるのか存じませんが、畠中先生に届きますように。と、
祈りの電波を飛ばしてますw
まげりんさん
おおおお;;
アレルギー…アレルギーはいやっすねぇ;;
でもわしら文字中毒患者にとって、
宝!!!
大事になさってください!!!
TOKAGE の一巻も読みましたよん^ ^
一番の若輩者の上野君があせりつつ頑張る目で、
チームを見ているという視点は同じでさわやかで面白かったです。
「ころころろ」は読んでいるあいだに生目神様のお怒りを買ったようで、急性アレルギー性結膜炎になりましたw
「天網」TOKAGE 2 はおもしろそうですね。
図書館でちょっとチェックしてみますね^^
おもしろそうな本の情報ありがとうございました^^
同じ不道徳でもメルカトルはまだ「これは不道徳なこと」という視点があるので読めますけど。
私もしゃばけシリーズを読んでいて、若旦那の死後妖怪達はどうなるのだろう、と思います。若旦那の子供ができたりすれば、それをよすがに生きていけるかもしれないけど、やっぱり悲しいですよね。
遺す者も遺される者も辛いだろうに……
良太郎♪さんのところの図書館は種類が豊富で羨ましいです。
私のところはあともう一声!って感じですね。
でも良太郎♪さん。寝込みながら本はだめですー!と言いつつ暇だから仕方がないですよね。
程々に読んでゆっくり治してくださいねー!