Nicotto Town


遠路はるばる


0. THE FOOL


前回からシャンとした大人計画を実行すべく、
積極的に母からのおつかいをかって出てる私。

嫌がる甥っ子姪っ子を大人の魅力(お菓子買ってあげるよ攻撃)で連れ出し、
いそいそとお買い物に向かいました。

サッと行ってサッと帰る、時間を無駄にしない!これが大人!
・・・とニヤニヤ考えている間に甥・姪はサクサク歩いて行って
「早く!」とか「遅い!」とか言ってますが気にしませんよ。

そして家に着き、いざ玄関のドアの鍵を開けようとした時です。
カバンの中に入れてあった鍵が見当たりません。
焦りながらカバンを探りつつ、あれ?鍵がない!とブツブツ言っていると
甥&姪が私の右手に握られているものを見て「それは?」と言いました。

ええ、家の鍵ですが。何か?

右手に鍵を持ちながら、左手でカバンの中を探していたという、おバカ。
ですが!甥・姪にシャンとしたところを見せなければなりません!

「わざとだよ!これはキミタチの注意力を確かめるために
わざと探すふりをして、キミタチが気付くかどうかを試したんだよ!」

「嘘だ!」と即答されましたが、ここは大人の威厳を保つために畳み掛ける。

「私は今まで嘘なんて一度もついたことがない「それがもう嘘だよ!」

・・・・キミタチ、「人の話は最後まで聞きましょう」って習わなかったのかい?
敗北感を味わいつつ、ご近所さんの視線が気になるので家に入りました。

買い物袋から取り出したる甥・姪に買ってあげたお菓子。
さらに取り出したる私用のお菓子。
さらに取り出したる私用の夕食後のデザート。
さらに取り出したる私用の菓子パン。

「わざとだよ!母から頼まれたものを買い忘れたわけじゃなくて
運動不足だからもう一度くらいお店に行っても良いかなって思って・・・」

すみません。素直に謝るので皆で寄って集って
残念な人を見るような目付きで私を見るのやめて下さいませんか。

結局この後すぐに頼まれたのに買い忘れたものを1人で寂しく買いに行き
ウッカリさっきと同じレジに並んじゃってレジの人に二度見されて
なんとなく恥ずかしい気持ちになるのでありました。

シャンとした大人計画グシャグシャに丸潰れ。愚者だけに。ププッ。

すみません。素直に謝るので・・・以下同文。

前回、前々回同様、タイトルでタロットの知的なお話が書かれていると思われたらすみません。
タロットの知識、やっぱり全くありません・・・。

フリマで愚者を交換して下さったかたに感謝です♪




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