読書ノート/警視庁幽霊係/天野頌子
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/03/15 23:07:56
読書ノート
「警視庁幽霊係」
著 天野頌子
図書館の本です。
ジュンク堂からいただいてきた
文庫目録のNONノベルズ版で見つけた
未読作家さんですv
うひひひひひv
新しい良い出会いでしたv
事件に関係した幽霊だけが見える、
一種の職業病!と自認している霊感刑事
柏木君が、憑依霊の女の子と一緒に
事件を解決していく話なんですが、
事件性のある幽霊が見える。と言う事は、
非業の死を迎えている霊が居る訳で…
中には、主人公が余りの痛ましさに胃を痛めてしまう様な
あどけない子供とかもいる訳です。
辛い。
しかし。
おおむね暢気で明るく優しい世界です。
主人公は本物の霊能者から、
きちんと修行もしないで、
幽霊から事情聴取等をしていると、
いつか痛い目に会うぞ。
命に関る事になっても知らないぞ!!と
しつこく怒られているのですが…
(守銭奴で強面の霊能者という触れ込みなのですが、
しつこく怒ってくれるって良い人だよね^^)
お人よしめ!!!
と怒られても、
無理な除霊ではなく、成仏の道を選ばせてあげたい。
と、
願いながら幽霊と関っていく物語で、
イチイチ
胃が痛い!!と
ヨロヨロしている柏木君に、
シッカリしろよ!!!!!
と、
苛ッとしつつも、
でも、そんな怖い目に会ってても、
優しく在れるって器大きいんじゃね?
何時までもこのままでいて欲しいけど、
でも、
その所為で酷い目に会ったりしたら
やだな。
ほっとけないな。
と思ってしまうw
そんな読んでるこっちまで絆される?様な優しい話です。
守銭奴霊能者さん、
なんだかんだとただ働きしてるんだよねwwww
可愛いぞ!!!
という訳で、
へにゃへにゃっと笑っちゃう読後感で、
次の巻を探してしまうシリーズ発見です^^
蛇足
優しくて可愛い物語であると同時に、
幽霊=命が主役の物語だけに、
しんみり考えさせられる処もあって…
哀しい中にも、
間違えちゃ行けないよ。という
作者さんの優しい気持みたいなものを感じて…
好きでした。
あ。
なんかちょっとそういう心配りって、
ニコッとっぽいかな^^
★★★★★
・*・*・*・*・*・
良太郎の星の数は、
星5…凄く面白かった+感動した。
星4…凄く面白かった(読み返したい)
星3…面白かった
星2…面白かった気がする。
星1…時間つぶしになった。
星0…読むのに掛かった時間を取り戻したい。
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