Nicotto Town


遠路はるばる


もしも・・・(前編)


もしも「もしもボックス」があったら・・・
そのもしもボックスに「もしもあの少年がキサキサ太だったら」と言ったら・・・

少年キサ太は家に帰ってくるなり、
あの猫型ロボットが寝ているであろう押入れの襖を開け放って宣言します。

私、もう大人になろうと思います!
いつまでも貴方に頼ってばかりなのは甚だ情けないと思っていたものですから。

聞くところによると、貴方の四次元ポケットは取り外しが可能だそうですね。
ですから、どうでしょう?そのポケットを私に貸していただくというのは?

私は常々心苦しく思っていたのです。

「ひみつ道具」と銘打つわりには、効果音と共にその名称を高らかに宣言し
剰え、その使用法までも丁寧に説明させるということに。
秘密性が全くと言っていいほど保持されていないではありませんか!

これは私の本意ではありません。

貴方のポケットを私に貸してさえいただければ
このような失態を演じる心配もなくなるというものです。

それだけではありませんよ!

貴方の説明がない以上、私は自分でいつ、どこで、何を使うか、
また、この道具はどのように使用すればいいのかと頭を悩ますことによって
判断力や想像力も刺激され知識の幅も広がるとは思いませんか?

物事に対して的確に行動する力を育むことができ、尚且つ自立心も養うことができる!

貴方は今まで以上にのんびりと寝る、あるいはどら焼きを食べていれば良いのですよ。
むしろ、寝転びながらどら焼きを頬張るという、夢の両立も可能ですよ!

さり気無さを装って
ゴロゴロさせてあげている上に、どら焼きも食べさせてあげてるんだ・ぜ☆
という恩着せがましさをアリアリと匂わす抜け目のない少年。

・・・・あの少年がこんな少年だったら・・・・嫌だな。
間違いなく「もしもボックス」の間違った使用法の代表的例題。
とても良い子の皆さんに見せられるはずもなくテレビ放送されずにお蔵入り決定ですね~。

今回はランドセルを新しく購入して、メガネは以前に購入したものです。
他は以前にフリマでもらったものの使い回しとCコインで自力入手したものです。




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