Nicotto Town


遠路はるばる


もしも・・・(後編)


もしも「もしもボックス」があったら・・・
そのもしもボックスに「もしもあの猫型ロボットがキサえもんだったら」と言ったら・・・

あの少年が家に帰ってくるなり、
キサえもんが寝ている押入れの襖を開け放って宣言しました。
大人になるですか。ええ、私もそれには大賛成です。

その前に言っておかなければならないことがあります。
まず、私に耳があるのはネズミにかじられる前に捕まえたからです。
何故青いのかと申されますと、ネズミを捕まえたとはいえ恐ろしいからです。

・・・そういう設定だと、自分はキサ子キサ雄だと言い張る人物が言っていました。
第一、あまりに本家に似すぎると、いろいろ問題が発生する恐れがあるのが
大人の世界というものです。覚えておくと良いですよ。

少し話が脱線してしまいましたので、本題に戻しましょうか。
私の四次元ポケットを貸してほしいというお話でしたね。
もちろん、他ならぬ貴方の頼みです。お貸しするのはやぶさかではありませんよ。

時に、貴方は物を借りる際にレンタル料なるものが発生するのをご存知ですか?
ちなみにポケットをお貸しするということは中に入っている道具1つ1つにも料金が発生致します。
さらに言わせていただくと、ポケットも中の道具も簡単に入手できるものではない、
所謂レアというものですので、値段もそれ相応だということをご理解いただけますね?

失礼ながら申し上げますと、貴方の現在の貯金額では到底お話になりません。
まぁ、仮に貴方が一生かかって働いたとしても、
ポケットの中の道具のうち1つでもお貸しできるほどの支払い能力があるかどうか
甚だ疑問ではありますが、見積もりなら今すぐタダで出して差し上げますよ。

友人に金銭を要求するのか!と、そのように貴方に責められるのは心外ですね。
私は、もちろん貴方との友情は大切にしたいと思っています。
ですが貴方が大人であると認めているからこそ、大人の話し合いをしているのです。

友情に関しましては普段から示していると自負していますよ。
私が寝ていようが、どら焼きを食べていようが、貴方が泣きついてくると
いつも中断して貴方のお話をお聞きしているではありませんか。

さり気無さを装って
いつも泣き言を聞いてあげているのに、あれっぽっちじゃ割に合わないんだ・ぜ☆
というどら焼きのさらなる追加要求をアリアリと仄めかす強かな猫型ロボット。

・・・・あの猫型ロボットまでこんな猫型ロボットだったら・・・・すごく嫌だな。
間違いなく「もしもボックス」の間違った使用法の代表的例題、其の弐。

次回の予告では、あの少女がキサかちゃんだったら、あの坊ちゃんがキサ夫だったらと、
秘密道具が「もしもボックス」しかないことと、登場人物すべてが一癖も二癖もある性格のために
とても良い子の皆さんに受け入れられなくてお蔵入りどころか、打ち切り決定ですね~。

フリマでニャンコパーカー、ねずみのおもちゃ、ミラクルタイムトラベル(背景)を
交換して下さったかたに感謝です♪




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