Nicotto Town



その予想は嫌になるぐらい的中した


 後から聞いたのだが、アンダー十二の首脳陣は俺達の年代が世界と戦う為に「カルロスを中心としたチーム作り」を進めていたそうだ。スピードに溢れる前線のカウンター攻撃とフィジカルの強い守備陣が体で止めるチームを目指して。ならば合宿にテクニックに主軸を置いた選手が俺や明智に山下先輩がぐらいだったのも頷けるな。俺達は初めからチームカラーに合っていなかったんだ。
 そりゃ中心になるはずの選手いなくなりコンセプトが根底から崩壊し、一からチームを再構築しなければならないのだ、愚痴や文句も言いたくなるだろう。でもそれが俺に向けられるのは、こっちからしたらやっぱり八つ当たりするなと言うしかない。
 
 でもこれですっぱりと思い切れた。今回は良い経験だったと割り切ろう。俺もつい熱くなって口論してしまったが、これ以上コーチなんかの首脳陣と対立しても意味がない。
 大人しくしていれば、向こうも小学生相手にねちねちと嫌がらせをすることはなかっただろう。でも、ここで口答えしたことで決定的に印象が悪くなってしまった。<a href="http://www.shpmention.com/">prada カタログ</a>

 ――こりゃあ、このスタッフが居る間はもう代表に呼ばれないかもな。
 

 その予想は嫌になるぐらい的中した。
 俺はこの合宿の終了後、小学生の間は二度と代表に招集されることはなかったのだ。二年後に矢張で全国大会優勝したキャプテンであった時でさえも、である。
 

外伝 とあるブラジル人コーチの憂鬱

「くそ!」<a href="http://www.shpmention.com/">prada キーホルダー</a>

 罵る言葉はポルトガル語ではなく日本語だ。とっさに出るこういう場面でカルロスは日本とのハーフだと強く意識させられる。外見だけならこの町で歩いている少年とどこも変わらないのだが、その中に流れる血はどこかエキゾチックで異質な物があるのだ。チームメイトもそれを敏感に感じ取って未だに彼を仲間扱いしていないのだろう。
 まあその根底にあるのはチームから特別待遇を受けているカルロスに対する嫉妬だろうが。
 リオにあるユースチームのコーチはオーバーな仕草で肩をすくめた。この才能溢れる少年をどう指導するべきか考えあぐねているのだ。

 カルロスのサッカー選手としての資質に疑問の余地はない。特筆すべきスピードに加えてパワーにスタミナと、身体能力でいえばこれほど恵まれた少年は短くない彼のコーチ人生でも初めてである。
 技術的にも文句のつけようがない。まだ荒削りではあるが、基本的技術はしっかり修得している上に実戦で生かせるだけのセンスも持ち合わせている。これからの成長も考えれば、所属するトップチームどころか|ブラジル代表《セレソン》の中心になる事でさえ大いに有望だろう。
 ただ一つ問題があるとすれば……、<a href="http://www.shpmention.com/">prada 札幌</a>

「なんであいつらゴール前の俺にパスを出さないんだ!?」

 波の激しいメンタル面だけだ。特に最近はその矛先がチームメイトに向きがちである。
 今日行われた練習試合も結果が気に食わないと荒れている。試合には勝ったのだがカルロスは不完全燃焼だったようだ。それも仕方がないだろう、露骨なまでの無視がチーム内で行われていたのだ。
 一緒にトレーニングしてカルロスの力量が判断できない程うちのユースの選手レベルは低くはない。だがそれでも拭いがたいわだかまりがうちのユースの生え抜きにはあるのだろう。
 しかしこれぐらいは彼を獲得したチームの幹部も想定内だ。新たに加わったチームに中々馴染めない状況など、これから彼がプロになるのならいくらでも出てくる。それぐらい自分に有利にひっくり返せなければ、所詮それまでの器ってことになる。
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 もちろん手助けはするのだがその助力を生かすも殺すもカルロス次第だな。
 ここブラジルはサッカー選手の埋蔵 




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