Nicotto Town



毒薬を服用

つもりです」
「そうか。少し、そこで静養してくるといい。マカリスター家の令嬢も伴っているようだしな」
 薬が盛られた後も、王族としての仕事に、バード公爵としての仕事、はては今回の事件のことと忙しくすごしてきた。ここで少し息を抜くことも悪くない。
 フィオンの休養のためにも必要だと、王妃が提案した別荘での避暑。その必要性を認めて、王としても許可をだしたのだが、コレットを連れて行くと言い出した王妃のあの嬉々とした表情を思い出せば、王妃がフィオンとコレットの中を進展させようとしているのは明らかだった。
 しかし、コレットが王都に残っていれば、フィオンは別荘に避暑になど行かないといわれれば、許可を出さないわけにはいかない。
「兄上は、コレットのことが気に入りませんか?」
 渋るような兄の表情に、フィオンは問いかける。
「まったく。お前とディアナは同じようなことを言ってくるな」
 血筋的にはいとこにあたる二人は、外見だけでなく考え方まで似ているとあきれたように王は笑う。
「別段、マカリスター家の娘がどうのというわけではない。お前が選んだ女性であれば、私は受け入れる用意はある。だが……」<a href="http://www.dzmqzs.com/">kate spade 財布 クロコ</a>
 コレット自身が事件に関与しているわけではないことはわかっている。王族と男爵家令嬢という身分のことをいうつもりもない。しかし、王として、事件と関連しているものを何もなかったように受け入れるわけにはいかない。
 国の秩序を保つためにも、惚れ薬の件を簡単に受け入れることはできないのだ。今これを容認してしまえば、薬による犯行が蔓延することにもなりかねない。犯人が捕まっていない状況では、なおさらである。
「兄上、これはすべて僕のわがままです」
「フィオン」
「なんとか押し切られてやってください」
 眉根を寄せながら自分を見る王に対して、フィオンはまったく意に介し無いようににっこりと微笑み返し、立ち上がった。
「では、兄上。僕はこれで失礼します」
 滑らかな動きで優雅に一礼すると、フィオンは退出を許すためにうなずいた王を残しその場を後にした。







 王への謁見を済ませ部屋から出ると、フィオンは大きく息を吐いた。
 兄の言いたいことはよく分かっている。コレットに何の問題もないとしても、彼女を受け入れることは、国内に波紋を投げかけることになるのは確かだ。
 しかし、そんな事態などフィオンにとってはたいした問題ではない。
 フィオンが誰を選んだとして、何かしらの変化が国内に現れる。それならば、その相手はコレットがいいと思う。他の誰でもない、彼女にそばにいて欲しい。
 歩きながら考え事をしていたフィオンが、ふと視線を上げた。
 王の執務室へと向かう廊下。そこを王家の従者に案内されてくる人物が目に留まる。相手もフィオンに気がついたらしく、フィオンのそばに足早に近付くとうやうやしく頭を下げた。
「これは殿下。お体の方はその後いかがですかな?」
「オースティン公爵、ご心配ありがとうございます。体の方はこの通り何の問題もありません。ところで、今日は王宮へどうなされたのですか?」
「国王陛下に言上さし上げることがございましてね」
 そういうと、少し含みをもったようにフィオンを見る。あえてそれに気がつかないふりをすると、フィオンはにこりと微笑んだ。<a href="http://www.dzmqzs.com/">kate spade 財布 値段</a>
「そうですか、ご苦労さまです」
「いえ、国のことを思い、国家のために力を尽くすのは貴族として当然のことです」
「ありがとうございます。王である兄に代わって、礼をいいます」
 フィオンの言葉に、オースティン公爵の顔の表情がすっと変わった。
「殿下、そろそろ遊びも終わりにされた方がいいのでは」
 まっすぐにフィオンを見ている深い緑色の瞳。かすかに白いものの混じった髪の奥にある眼光の中には、強い力が宿っている。他人を威圧するだけの力をもった眼差しを正面からしっかりと受け止めながら、フィオンは口調をかえることなく問い返した。
「遊び、ですか?」
「解毒薬を服用されなかったとか」
「どこでそのことを?」
「情報を完全に閉ざしてしまうことは難しい。それが国内の大事であればなおのことです」
「……」
 惚れ薬の噂が国内中に広まっている現在、皆がそれに関心のある今、すべての情報を完全に隠しておくことは難しいのは確かである。http://www.redonqm.com/ marc jacobs antico
「殿下のお体は、殿下お一人のものではありません。殿下を大切に思っているもの、いえ、|延(ひ)いては国家としての大事なのですから、遊びはほどほどにされた方がいい」
「僕は遊んでいるつもりはありませんよ」
 惚れ薬のせいであったとしても、今回の件、決して一時の遊びで終わらせるつもりなど毛頭ない。
「私の娘は、殿下のお気に召しませんでしたか?」
 オースティン公爵家の令嬢、アニエス?オースティン。
 このような事件が起こる前、誰もが




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