Nicotto Town



 ユータは呆れ顔だ。

ていたのかよ」
 ユータは呆れ顔だ。
「マスダさんがお前にキャプテンを譲った理由もわかるぜ」
「……」
 僕は嘆息した。
「――僕自身は、自分は人の上に立つ人間としては適さないと思っているけどな」
 僕はユータにそんな返事を返す。
「人の上に立つ人間は、少しは夢想家である方がいい。下の人間に夢を見せることが、人の団結を生むからな。だが、それに比べると僕は思考や言葉が現実的過ぎる――基本的に僕は副将タイプだと思うぞ」
 そう、僕を知る人間は、僕が一応頭がそれなりに切れることを知っている。
だから僕が未来の予測を立てたりすると、それが酷く現実的に聞こえてしまうようだ。僕の言葉は、人に夢を見せる力に欠けている。周りの人間を不安にさせるには十分の力があるのにも拘らず、だ。
 本当は、そんな夢想家のリーダ<a href="http://www.ssjcsc.com/" title="トリーバーチ バッグ 楽天">トリーバーチ バッグ 楽天</a>
ーの理想論を、現実的思考に立つナンバー2が支え、理想を形にするという形が、組織が成り立つ上での一番の理想であると僕は思う。そして、最も重要なのは、リーダーがが猜疑心の弱い人間であること、特にナンバー2の人間の野心を疑わないことだ。その条件が揃えば、組織というのは大体が上手く成り立つと思う。
「ま、お前の尊敬する諸葛孔明も副将タイプだしな」
 ユータの隣のベッドに座るジュンイチが言った。
「孔明か……」
 僕はその名前を口にする。
 卑しくも僕はその孔明の通り名『臥龍』を受け継いではいるけれど――
「僕は、歴史上の人物にたとえれば、石田三成に似ていると思うよ」
 僕は言う。
「能力も高い、志もある。だが歯に衣着せぬ物言いが他人に好かれず、多くの人に嫌われ、誤解される――」
 石田三成は関が原の西軍の総大将だ(実際の西軍の総大将は当時の実力者、毛利輝元だったのだが、戦場に毛利が参陣しなかったために、発起人の三成が総大将となった)。<a href="http://www.ssjcsc.com/バックパック-w0-14.html" title="トリーバーチ 人気">トリーバーチ 人気</a>
兵力では東軍の徳川家康以上の頭数を揃えていたものの、戦っているのは一部の武将のみで、他の武将には日和見を決め込まれてしまった。西軍には家康に内通している者も多く、最後は味方の裏切りで敗れた。
 三成は、主君の豊臣秀吉が死に、後継者の豊臣秀頼が幼かったことで、豊臣家の未来を真に案じた人間だった。なので、秀吉が死んだ後、野心を露にする家康と対立したが、その志あっての行動が、多くの人に理解されなかった。理解されないまま、奸臣の烙印を押され、味方に裏切られ、関が原に散った。
「僕みたいな憎まれ役は次席の方がいい。無理に上に立とうとすると、周りが混乱する」
「――確かに。お前は三成に似ているかもしれないな。人付き合いも下手で、立ち回りの駆け引きも知らない。お前がリーダーに向いていないっていう自己分析も、ある程度同感だな」
 ジュンイチは言った。
「だが――それがわかっていても、今回キャプテンを引き受けたのは、何故だ?」
「…<a href="http://www.ssjcsc.com/財布その他-w0-11.html" title="トリーバーチ 財布">トリーバーチ 財布</a>
…」
「現実派のお前が、味方を鼓舞しようと、周りに夢を見せようと、夢想家の振りなんて、キャラに似合わん無理までして」
 ――ジュンイチは気付いていたのか。僕がこの代表に参加した時から、少し自分を演じてでも、周りに希望を与えようとしたことを。
「優し過ぎるんだよ、お前」
 僕が頭の中で答えを言語化する前に、ジュンイチが言った。
「お前の将来が不安だぜ、俺は。この大会の後、お前が何を思っても、お前の力に夢を抱く奴は必ず出てくる。その時お前はどういう立ち振る舞いをするのかね」
「……」
「お前はリーダーには向いていない。俺もそう思う。だがお前の言うような理由じゃない。お前は甘いから、他人に心配をかけないように、何でも自分ひとりで背




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