Nicotto Town


哲学的な何か、あと心の病とか


人生とは何か(池田晶子さんとの出会い)

『結局のところ、「人生とは何か」、(中略)もうずいぶん長いこと、このことを考えている。
考えるけれども、考えるほどにわからない。
というのは、じつは正確ではない。
わからないということが、いよいよはっきりとわかるのである。』

この数行で池田晶子さんという存在を知ることになった。
このように考えているのは、私一人だけではなかったのだ。
私はひそかに、この文章に出会う数年前から、「わからない」は迷いから確信めいたものになっていたのだが、このように明言している人には、幸か不幸か、それ以前には出会うことがなかったのだ。

あれ、ご本人の写真を見たら、以前どこかで見たような気がする。
えーと、たしかテレビに出演していたお姿を拝見したような。
哲学をやっているとかで、私の関心を引いたのだが、言っていることがわかるようでわからない。
そういう訳があってか、そのときは彼女の名前が私の記憶には残らなかった。

この文章に出会ってから何年たつだろう。
少なくても6年はたっている。
その間に私は、「わからない」は絶対的確信へとなっていき、そして数年前からは、「わからない」の確信が正しいのかどうかもわからないという考えになっている。
これを書いてる今でも、そうである。

これ以外にも、ニュートンとアインシュタインのように、池田晶子さんとは厳密には違うところがあるようだが、いつの日かそのことについて少しずつ書きたいと思っている。




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