かつて私は六条御息所を自称するほど恋愛において重たい女であった。

毎日連絡が欲しかったし、私以外の人と出かけるなら誰とどこに行くのか教えてほしかったし、
少しでも会える時間があるなら会いたかった。
友達に私のことを彼女として紹介してほしかったし、親にもちゃんと紹介してほしかった。
私のことを何よりも優先してほしかった。

・・・・まだこんな書き始めなのに既にゲロってなったわ。
嫌だこんな女。（自分のことです）

なんでかって、自分がそうだったから。

私は好きな人には毎日連絡するし、どこか行くには浮気じゃないってことを分かってほしくて報告したし、
例え10分でも会える時間があるなら遠くても会いに行った。
友達にも親にも彼氏として紹介していたし、彼氏より優先すべきことなどないと思っていた。

嫉妬して、嫉妬されて、束縛して、束縛されて、そういうがんじがらめの恋愛が理想だった。

これって自分に自信が無かったからなんですよね。
ずっと女子校だったからモテたことがなくて、
この人を逃したら次は無いかもしれない！
少しでも浮気の兆候があったら食い止めなければ！相手の行動を把握しなきゃ！って思ってた。
相手にも同じようにしてもらって、愛されてるって実感したかった。

でもさー、そういうことされると、人（特に男の人）って却って逃げたくなるのよね。
自分がやられてもいいからって、相手がそういうタイプじゃなければ強要しちゃだめなのよ。

「いいの、私が好きでやってるだけだから」

って言う女に限って

「私はこんなに尽くしてるのよ！！だからあなたも私に尽くして！！！」

って思ってんだから。本当は。心の中ドロッドロよ。
世の中、星の数ほど異性はいるんだから、そこまで一人に執着しなくたっていいのよね～。

このように何度も何度もしくじってた私ですが、
年を重ね、少ないながらも経験を積み、時にはオネエの恋愛指南本（笑）を読みながら、
なんとか自分の中の六条御息所を成仏させることが出来ました。
今では花散里くらい器が大きくなったと自負しております。（紫の上って言わないところが謙虚！）

あんまり器が大きくなりすぎるのも問題なんだけどね、
浮気されるほど放ったらかしちゃダメだし、かといって押さえつけても良くない、だけど適度なやきもちも必要……
面倒くｓ

恋愛は人生を豊かにするスパイスだと思いますが、
のめり込み過ぎて大事なことを見失ってはいけないですよね。
人間、健康に生きることが一番大事ですから！
それをお忘れなきよう！ごきげんよう！！（適当に締め！！）