Nicotto Town



読書感想

 溜めてしまった感想をまとめて記します。冬休みからそこそこ読んでいたのです・x・;
貫井徳郎から
「殺人症候群」
症候群シリーズの3作目みたいです。例によって1,2作目はまだ見ていません。少年法にスポットが当たられてる作品で考えさせられる内容でした。ラストも答えは出ない感じが余韻に浸れます。まぁ少年法は更正に重きを置くので被害者がないがしろにされるという感は否めないですね。
「灰色の虹」
冤罪がテーマです。これも重い内容ですが、冤罪で人生を狂わされ復習劇といって感じ。これも司法が疑わしきは罰せず、証拠裁判主義などの司法の細部まできちんと描かれていて良い本でした。個人的な感想は、結局冤罪を生むならいくら黒に近い灰色でも社会に放逐してしまうということにより、本当に悪い犯罪者が生きながらえるという現状を皮肉っている感じもします。でも自分が冤罪の当事者になった場合はそんなことも言えないですし今後とも永遠の課題になりそうなテーマですね。議論は尽きないです。
「ミハスの休日」
短編集です。中には他の貫井徳郎作品でシリーズ化されている物も含まれているので読みやすいです。因果応報な内容が多いかなぁ。
「天使の屍」
自殺の理由を探るのが内容なんですけど、これも大人の理論と子供の理論は違うということを明確にしている内容です。思春期だったり子供は子供の価値観で行動しているということと、親はそれを全ては理解できていないという風に感じました。

お次は高杉良から
「破滅への疾走」
日産自動車の経営側と労組側の一連の事件がモチーフになっている内容です。企業としてのあり方、労組としてのあり方を考えさせられる内容でした。
「炎の経営者」
世界的な石油化学工業会社である日本触媒を築き上げた経営者の話です。トップに立つ者のあり方や、仕事や企業のひいては日本の未来に対する熱い思いが伝わってきます。読んでいて本当に熱い作品でした。











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