Nicotto Town


哲学的な何か、あと心の病とか


ハンナ・アーレント

ハンナ・アーレントは、数百万人と言われるユダヤ人を収容所へ移送したナチス戦犯、アドルフ・アイヒマンの歴史的裁判に立ち会うこととなった。
アーレントは、戦犯アイヒマンの話を聴き、観察していくうちに「アイヒマンはヒトラーに命令されて任務を遂行しただけの、どこにでもいる平凡な人間ではないか」と考えるようになる。
ここからアーレントは、「私たち人間の誰しもがアイヒマンのような残虐な行為を行いうるのではないか」と考え始める。
そして、「人間は自分自身の頭で考えることを放棄した場合、社会の状況によっては、悪に手を染めうるのではないか」「人間が思考するのをやめるということは悪に結び付くのでは」という考えに至る。
(悪の凡庸さ。)

この考えを含め、「ユダヤ人指導者がナチスに協力していた」というホロコーストの新事実を記した衝撃的なレポートを、ザ・ニューヨーカー誌で発表したことによって、世界中で大批判が巻き起こる。
親しかった友人からも、激しい非難を浴びせられることとなった。

しかしアーレントは思い悩みながらも自身の考えを信じ、「考えることで人間は強くなる」という信念の下、自身の考えを主張し続けた。




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