Nicotto Town


哲学的な何か、あと心の病とか


盲ろう者の彼女に伝えたいこと

ある番組をたまたま見たら、盲ろうつまり視覚も聴覚も失った20代前半の女性のドキュメントを放送していた。
内容はその障害をもった彼女がいろいろなことがあったけれどもこれからは前向きに生きていこうというものであり、日本の盲ろう者の現状や問題点などを伝えるものであった。
以前にも似たような内容のものを見ておりあまり関心も抱かず感動せずに見ていたが、ある彼女のひとことによって私の気持ちが変わった。
彼女はカメラの前では気丈にも前向きなことを言っていたが、盲ろうの先輩であり彼女の指導的役割を担っていた大学の教授の前で思わず本音を語ったのだった。
彼女は最初に「自分の存在に疑問を感じています」と言った。
その時私は、彼女が何を言っているのか理解できなかった。
そして、次に「生きている意味があるのでしょうか」と彼女は言ったのだった。
それを聞いて、私は彼女が言おうとしていることを理解した。
彼女は「こんな私でも生きていても良いのでしょうか」と言いたかったのだ。
それを聞いてそくざに私の心のなかでは私ならこう言うだろうということを言っていたが、その教授が彼女に言ったことは私をがっかりさせた。
宇宙がどうのこうのとか人が生まれることとはどうのこうのとか訳の分からないことを言って、その結果として誰にも生きている意味はあると思うと言ったのだった。
念のためにもう一度言うが、その教授が彼女に言ったことに私はあきれた。
生きる意味をわかっている人は、あなたも含めて誰もいない。
私は生きる意味をわかっている人に、本も含めて一度も出会ったことがない。
そして、こんな私でも生きていても良いのだろうかと、意識的でも無意識でも心のどこか片隅に抱いていない人はあなたも含めて誰もいない。
私はこんな私でも生きていても良いのだろうかと悩んだことがない人に、本も含めて一度も出会ったことがない。
もしも、彼女とどこかで出会うことがあったなら私はそのことを彼女に伝えたい。

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2019/09/06 23:47
そうですね。彼女の気持ち、何となく分かるような気がします。
そう言えば、ヘレン・ケラーは私が子供の頃に亡くなりました。
今でも一番心に残る映画「奇跡の人」 これはヘレンに対してでは無く
サリバン先生の事だと言う話ですが・・・
障害があると毎日生きているのが辛く感じます。

毎日、主人に言います。
今日は死にに行く? いつ行く?
主人は能天気なので「年金払った分を貰ってからにする」と、答えます。
私には、原因不明の障害が有ります。
どの病院に行っても原因不明と言われ・・・
なので、今は朽ちるのただを待つのみです。
多分、癌になろうが他の病気になろうが、病院には行きません。

折角貰った命なので、一生懸命生きて行くしか無いと思ってます。
「元気なフリ」だけは、上手くなりました。



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