、苦渋の選択で介護施設を選ぶ。受け入れてくれる先があったこと自体がラッキーなのだ、自分たちの至らぬ介護を受けているよりもそういう施設に行った方がずっと厚い介護を受けられるのだと、必死で自分たちに言い聞かせて。

「それで…どうして…サツマイモの茎？」

「おじいちゃん、たべたいなーっていうんだ」

「サツマイモの茎？」

「サツマイモ……ってずっといってた」

　だから、家族は焼き芋や蒸し芋、天ぷら、唐揚げ、スイートポテトや大学芋、きんとんに芋ようかんに至るまで、およそ考えられる限りのサツマイモを用意した。<a href="http://www.mulberryemergencyjp.info/">ブレスレット ティファニー</a>

　そのいずれにも、おじいちゃんは「違う」と首を振ったのだという。

　これ以外のどんなサツマイモ料理があるのだろう…と、家族が頭を抱えたころ、ようやくおじいちゃんは

「くき…」

　と言った。サツマイモの茎が食べたい…と。

　その一言は、家族をもっと困らせた。

　サツマイモの茎なんて買えるものじゃない。もちろん、農家の知り合いなんていない。

　家族は皆、何とかならないかと努力はしたが、やはり手に入らなかった。

　おじいちゃんの介護施設の入居日は迫る。せめて家にいる間に好きな物、食べたいものを食べさせてあげたい。それなのに、おじいちゃんが一番食べたいものは手に入らない。

　そんなときに、はるきは学校の校庭にあるサツマイモのことを思い出した。

「ママ、あるよ」

「え…？」

「学校」

「小学校のこと？」

「サツマイモ作ってるよ、学校」

　そのはるきの言葉で、小学校の教員をしている母親は、四年生が理科の授業でサツマイモ栽培を行うことを思い出した。

　そうだ…学校にある！と顔を輝かせた次の瞬間、また失望の色に染まった。<a href="http://www.mulberryemergencyjp.info/">アクセサリー ティファニー</a>

「だめ…あれもう先週掘っちゃった…」

　１０月に入ってすぐに４年生達が大騒ぎで芋掘りをしていた。

　大きいの小さいの太いの細いのと、それぞれが掘った芋を抱えて比べ合っていた。

　掘り上げたのが先週ではもう茎は処分されているだろう。

　近隣の小学校にしても幼稚園にしても、大抵１０月早々に芋掘りを終わらせる。

　だから、今年はもう皆終わっているだろう…と。

　じゃあ、農家を探し出しても駄目なんだ…と両親は諦めたように深いため息をついた。

　それでも、はるきはあきらめられなかった。

　忙しい両親の代わりに、いつもはるきのそばにいてくれたおじいちゃんとおばあちゃん。おばあちゃんはもう亡くなってしまったけれ

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