Nicotto Town



僕と同じくらいの女の

ったの?」
 下甲板は軍艦艦内のかなり下の方の階だ。どうやら上に行こうとして思いっ切り下に向かっていたらしい。
「知らなかったんですか?」
「うん。それで迷子になっちゃって」
 その答えに陸奥は大きなため息を吐いた。呆れられているのだろうが、全くもって言い返す言葉がない。
「艦の針路を迷わずに誘導する航海士という役職にいながら、艦内で迷子になり、あまつさえ上に向かうのに下に行き着くとは、ものすごい方向音痴ぶりですね」
「全くもって面目ない」
 翔輝も言い返す言葉がなかった。すると陸奥は柔和な笑みを浮かべた。
「では、私が艦橋まで案内します」
 そう言って自ら案内役を買って出てくれた。その言葉に翔輝は驚くとすぐに嬉しそうに微笑んだ。
「本当? ありがとう!」
 翔輝は嬉しくなって笑った。その満面の純粋な笑みを見て、陸奥はドキッと心臓を跳ね上げると顔を一瞬で真っ赤に染めた。
(長谷川少尉の笑顔って、結構かわいいです???)
「どうしたの?」
「ひやっ!」<a href="http://www.watchsrise.com" title="http://www.watchsrise.com">http://www.watchsrise.com</a>
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 翔輝の事を考えていた時に、その本人がいきなり自分の顔を覗き込んできた。そりゃ誰だって驚くだろう。
「な、何でもありません!」
 顔を真っ赤にしたまま、陸奥はプイッと翔輝に背を向けた。
「さぁ、行きましょう。まずは上に行かなくちゃなりませんから」
「あ、うん???」
 陸奥は歩き出し、翔輝はその後を静かについて行く。時折陸奥がチラチラとこっちを見てくるので、そのたびに翔輝は優しく微笑んだ。すると陸奥は顔を赤くしてすぐに前に向き直る。
 一体何なんだろう?
 翔輝は首を傾げながらも、陸奥の後をついて行った。

 陸奥の案内で、翔輝はやっと艦橋に辿り着いた。
「ここが艦橋です」
「本当にありがとう」
 艦橋の入口で翔輝は陸奥に礼を言った。陸奥は「いいんですよ」と言ってにっこりと微笑んだ。
「気にしないでください。それより早く用事を済ませた方がいいですよ」
 陸奥は笑顔でそう言った。その言葉に翔輝はうなずく。
「あぁ、そうするよ」
 翔輝は笑って陸奥と別れて艦橋の扉を開けた。戦艦の頭脳とも言うべき艦橋の中には数人の人がいた。それらは突如入ってきた翔輝を不思議そうに見詰めていた。
「うん? 君は誰だ?」
 近くにいた航海長が声をかけてきた。翔輝はそんな彼にそっと敬礼する。
「戦艦『大和』航海士、長谷川翔輝少尉です。『大和』艦長高柳大佐から小暮艦長宛の手紙をお届けに参りました」
「私に、高柳君から?」
 艦橋の奥にいた男がこちらに振り向いた。彼が小暮艦長なのだろう。
「はい」
 翔輝は懐から手紙を取り出し、小暮に向ける。
「しかし、手紙を届けさせるくらいなら兵にでも任せばいいものを、相変わらず士官使いが荒い男だ」
 小暮は苦笑しながら近づいて来た。翔輝はどうぞと言ってその手紙を小暮に渡す。
「ご苦労。君、長谷川翔輝と言ったね?」
「は、はい。そうですけど???」
 翔輝がそう答えると、小暮は嬉しそうにうなずいた。
「君は艦魂が見えるんだね?」
 唐突に出た『艦魂』という言葉に翔輝は驚愕した。
「艦長、どうしてそれを????」
「いやー、『大和』の長谷川翔輝という新米航海士は艦魂を見る事ができるという噂を聞いてな」
 一体どこのどいつがそんな噂を???
 不思議そうに首を傾げる翔輝に、小暮は優しく微笑んだ。
「で、どうなんだ? 実際に見えるのか?」
 小暮は楽しそうに聞く。まるで少年のように屈託のない笑顔だ。
「えっと、まぁ見えます。というか、さっき『陸奥』の艦魂にも会いましたけど」
「ほう、『陸奥』のも見たのか。で、どんな奴だった?」
「えっと、僕と同じくらいの女の子でした」
「君とって、おい 




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