やれやれと美音は呆れて首を振った
- カテゴリ：日記
- 2013/08/23 11:04:00
とみんなに宥められて、結局冷やし茶漬けを相伴することになった。
さらりと冷たい麦茶ごとご飯を掻き込み、最初に食べ終わったのがうめ。
「なんでーうめさんが一番気にいってんじゃねーか」
とまさに笑われて、
「こんなに流しこんじまえたら、消化に悪いよ、まったく。熱いのをゆっくり少しずつ食べた方が胃の腑がびっくりしないのに」
なんて、言い訳がましく呟くうめを生ぬるく見守る一同。
忍び笑いの中、暑い夜が少しずつ終わっていく。
「今日は外商いか？」<a href="http://www.begjp.com/">傘 ブランド</a>
そんな怪訝そうな声が後ろから聞こえ、振り返った美音の目に入ってきたのは例の仕舞い際の男だった。
「あ、すみません。ちょっとわけありで。暑いでしょ？中に入ってください」
馨が慌てて引き戸を開けて店内に促した。またしてもずっと歩いてきたらしい男は、うっすらと汗をかいている。そのまま外で飲み食いさせるのは酷だろう。
「美音さん、あたし達今日は帰るね。この子達一晩よろしく」
「悪いね、美音坊。明日また様子見に来るからね」
すっかり満足した常連達は、お腹が涼しくなってるうちにと支払いを終え、最後に子猫の段ボールを覗き込む。白茶ぶちがもぞりと動いた。
「あまた起きそうだよ」<a href="http://www.begjp.com/">イイダ傘店</a>
何事かと覗き込んだ男が五つの毛の固まりに絶句する。
「これハムスターかなんか？」
「猫だよ、ネズミなわけないじゃん」
はあ？と言わんばかりに、りょうが答えた。見るからに自分とは違う階級の、ひどく高級そうな男に何となく敵愾心を抱いたらしい。
「猫ってもっと大きいもんだと思ってたよ」
「生まれたてはこんなもんだよ。ったく、なんにもしらねーのかよ」
その声で、いよいよ本格的に起き出したらしい茶白ぶちが、さっきミルクを飲めなかった黒茶ぶちの上にのしかかる。
「だめだって！」<a href="http://www.begjp.com/">傘 丈夫</a>
と馨が慌てて、茶白ぶちを捕まえて、黒茶ぶちを救い出す。
「あ」
右手に茶白、左手に黒茶二匹の猫を掴んで馨ははっと我に返る。あんなに触っちゃだめだと思ってたのに。
「鷲づかみしちゃった」
やれやれと美音は呆れて首を振った。
「あーもう仕方ない。馨、上がって良いよ。その子達連れて帰ってミルクのませてやって」
「ごめん、お姉ちゃん。そうする」
じゃあかわりにとその場にいた常連達が、せっせと外飲みの後かたづけを手伝い、原状を回復したあと、彼らはそれぞれ家に帰っていった。
美音はそんな人たちをやれやれと見送って、一人残った男にやっ
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