いのだが、そんなことまでは知らないだろうやえは、素直に憂さ晴らしだと解釈したらしい。 「あなたがそうやって、口籠もるということは、それはきっとうちの息子に関わることでしょうね？」 　察しが良すぎる…と美音は舌を巻く。 　どうしてこの察しの良い母親を持って、あんな朴念仁の息子が出来上がるのか世界の七不思議だ。 　いや…違うかも知れない。要だって普段はものすごく察しが良くて気の回る男だ。 　最初からいろいろなことを配慮して、美音を助けてくれた。その心配りの細やかさと、彼の持つ内面のナーバスさに惹かれたという側面すらもある。 　だとしたら、ますますあのプロポーズは変すぎる。財布 ブランド 通販 「要は何をやったのかしら？」 　正面突破でそう聞かれて、美音はもうそれ以上ごまかすことを止め、昨夜の顛末をきっちり要の母親に密告した。 女達の仕返し　中 「まーーーーっ！！あの馬鹿息子と来たらーー！！！！」 　やえの怒りは美音の予測を軽く越えた。 「いや……あの……そんなに叫ばなくても…」 　と美音は思わず座敷を見回して、周りに聞こえていないか確認したほどだ。 　まあ、聞こえたところで、雄叫びの中身は「馬鹿息子」であるから自分達が顔を見せない限り、どこの息子が馬鹿なのか判別不能だろう…おそらく。 　と都合良く判断して、美音は話の途中で運ばれた白ワインのグラスに口を付けた。 　よく冷えたワインだったが、ドイツワインに慣れた美音には少し酸味がきつい。 　きっとフランスかイタリアのワインだろう。 　それでも、目の前で我が息子を罵るご婦人を見つめているよりは、ワインでも含んでいた方が良い。prada 心斎橋 「あの兄弟はほんっとーに揃いも揃って……」 　やえの愚痴は続く。 　揃いも揃ってというところに興味を引かれて、美音はやえの顔をじっと見た。 「あのね、美音さん」 「なんでしょうか？」 「要の兄、ご存じだとは思うけど……」 「二度ほどお電話で…」 　美音のその返事で、やえはまた佐島の男どもによる『処理』が発動されたことを察する。 　要の言動からそうだろうとは思っていたが、本当にまたやったのね、あの馬鹿どもは…と息子と舅を重ねて非難する。 　一方で、処理発動にもかかわらず、それを軽くかわしたらしき美音に、心の中で拍手喝采をしながら、彼女は「怜の場合」を暴露した。 「パソコンで金融相場を見ながらよ」 「はい？」 「市場が大暴落した。ついては我が社 http://www.shpmember.com/ prada 鞄