Nicotto Town


ころんころん日記


旅立ちの時


ずっと昔、不思議な別れの映画を観たことを思い出しました。

『旅立ちの時』
監督 シドニー・ルメット
出演 リバー・フェニックス


リバー・フェニックスって若くして亡くなったんですけど、
めっちゃイケメンでしたww
『スタンド・バイ・ミー』観たことある方ならお分かりでしょうが
あの4人の少年の中の一人です。
あの坊主頭のリーダー格の男の子。

あの子成長したらどえらいイケメンになりましたww

で、『旅立ちの時』なんですがw

どう不思議かっていうと、どこにも旅立たない「旅立ち」を描いていたから。

私はそれまで旅立ちっていうと、今いる場所から物理的にどっかへ行っちゃうこと
そういう単純なものの見方をしていて(まだ子供だったんでww)
でもこの映画は旅だたない旅立ちをするのです。

少年の両親は学生時代、左翼的な活動をしていて誤って人を傷つけ
FBIに追われる身になります。
詳細は忘れたけど、その過程で子供をもうけ、
当然その子供たちも両親と一緒に逃げ続ける人生になります。

名前も変わり、髪の色なども変え、住居を変え、学校も変え
当然、せっかくできた友達とも別れながら生きていく暮らしーー

う~~~~ん、絶対嫌だ…(^_^;)
親って勝手…

なんて今なら思ってしまいますが、当然子供だって嫌でしょうが。
子供時代私も2度転校させられてるので、
なんだかこの子供の気持ちが分かります。
でも、従うしかないんですよね。それしか生きていく方法がないんだから。

でも、リバー君はそこに好きな娘が出来、
やりたいこと(音楽)が出来た。
ここで生きていきたい、と思った。

そんな息子の気持ちを忖度して、両親はそこに息子を置いていくことに決めました。
(不仲になっていた自分達の両親に頭を下げて息子を託した)
そして両親はまたそこから離れて行きました。



そんな話だったと思います。

もちろん旅立ったのは両親ではありません。
見送ったリバー君のほうです。
彼が両親から旅立ったのです。


そういう「旅立ち」もあるんだな~と思いました。



以前、ブログでも書いた(「同居人の愚痴」参照ww)その同居人たる
我が家のネコ。
先日、亡くなりました。
あんだけ迷惑かけたのに、最期は呆気なく、すっと逝ってしまった。


20年以上の付き合いで、
最後の数年間はずっと同じ部屋で同居してきたので
ガックリきますね…。

ヤツがいなくなったら部屋の色々なものが片付けられると思ってて、
例えばエサ場、水飲み場、おしめ置き場…
ねこ用のクッションや毛布もいっぱいあって
はっきり言って邪魔でした。
あ~さっさと片付けたい。
この子が私の部屋に居着いちゃうなんて、何の因果だ、
と思う日々も多かった。


部屋に転がったウン〇、こたつ布団をびちゃびちゃにしたおしっ〇、
食べ過ぎで吐いたゲ〇、壁や床にカピカピにはり付いたハナミ〇、
それらを掃除しながらホントなんの因果だと思ってました…。

でもこうしていなくなると、
さっさとそれらを掃除して、あの子が住み着いていなかった以前の部屋の状態に
戻せばいいのに、
なかなかそれができません。

それらを見ると辛いのに、思い出してしまうのに、
片付けられないのはなんでだろう。

なんだかんだ言って、多分私があの子に救われてたんでしょうね。

救ってやってるつもりでも、実はこっちが救われていて
支えているつもりでも、実はこっちが支えられていた。


やってあげてたものの何倍も、お返ししてくれてたんだなと
今になって思います。
それが分かりませんでした。



でも少し、心がふっと軽くなったのも事実です。

長い闘いだったなと。
あの子との生活は、闘いの歴史でもあったと思う。
残された「おしめ」や「おしめカバー」や「にゃんとも清潔トイレ」や
床に置いた新聞紙なんかを見てると
しみじみそう思います。


よく生前あの子に話しかけていました。言葉も分からないのに。

「こんだけ人間に迷惑や世話かけたんだから来世は人間だね。
 もし人間に生まれ変わったら、絶対私の前に出ておいでよ。
 そんで私の親友になってくれ」


人間は人間に、動物は動物に生まれ変わるものだと思うけど、
何だかあの子はもう次は人間になるような気がしました。


まぁ、そんなのまだまだ先の話で、
今頃はあっちの世界で駆け回っていることでしょう^^

あの子は右足がなくて、だから右耳を掻くことが出来なかったんです。
たまに私が掻いてやると気持ちよさそうにしていました。
それは不憫だったなぁ。

  

あっちの世界では4本足で思う存分走り回りなよ

自分の足で痒いところもいっぱい掻きまくるんだよww

そんで来世でまた会おうぞ ^^
 



もう少し暖かくなったら部屋を思う存分掃除しようと思います。

それが自分の旅立ちかなと思う。


どこにも行かない「旅立ちの時」。 その時が自分にも来たんだなと思います。
 


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2017/03/21 00:13
a01さま

ありがとうございます。
そして、ここでまさかの ”セーラー服と機関銃” (´▽`*)ゝww
いや、”夢の途中”?

来世で出会えると思えばなんか元気も出てきますね^^

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2017/03/20 23:52
そうでしたか、ご苦労様でした。

さよならは別れの言葉じゃなくて 再び逢うまでの遠い約束

って薬師丸ひろ子も来生たかおも歌ってます。
来世で再開できるといいですね。
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2017/03/19 22:17
わすれねさま

わすれねさんも猫ちゃんを亡くしたのですね…。
長く付き合ってくると、別れも家族同様な感じで辛いですよね。
もう1回会いたいし、抱っこしたいです(T_T)

でも「千の風になって♬」じゃないけど、
今は自由に、あの大きな空を吹き渡っているんだと思います。
そいえば明日はお彼岸。
猫にもお水とペットフード供えて供養しなきゃ、ですね^^

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2017/03/19 22:09
縁さま

そうですね~。
人生の節目って感じを今ひしひしと感じておりますww

思えば過去も、動物との出会いや別れは、よく自分の人生の節目と
重なることが多かったです。
自分に必要な時に、動物って居てくれて、必要じゃなくなったら
そっと去っていく…っていう印象が強いですね(*'ω'*)
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2017/03/19 18:01
私も去年、13年家族として暮らした飼い猫を亡くしたので
よく解ります・・・てか、思わず涙が(;_;)

お寺のペット霊園の焼き場で、担当の方が
「もうこのコは自由にいつでもどこにでも行けるように
 なったので、どうぞ名前を呼んであげてください」
って言ってくれたんです。すぐにそばに来れるから、って。
そう言えば、時々お水とごはんもあげてあげてって
言われたんだっけ。。。

一目でピンと来るような、そんな出会いで
どこかで再会できるよう祈ってます。
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2017/03/19 12:26
ころんさんが猫さんからもらったものって、わかるけどなかなか手に入らないものばかりですね。
ブログ拝読させて頂いて、わかるけど私には絶対手に入らない感情だなぁってしみじみしました。

旅立たない旅立ちは、人生の節目ともいえるかも知れませんね。
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2017/03/18 22:54
紅緒さま

心温まるコメントをどうもです^^
最近心が寒がっているんで、尚更身に沁みますww

そうですよね。あのブログに紅緒さんがコメントくれて
お知り合いになったんでしたよね。
そう思うと、あの子が紅緒さんと知り合わせてくれたのかも。
あれ、美化しすぎですかねww??

昔、スピリチュアルの江原さんがある芸能人を霊視してた時、
ある馬をあなたは前世で凄く可愛がっていて、今世にもその馬は生まれてきています。
出会ったら必ず「あ、この馬だ」って分かりますよ^^
ーーと言っていましたね。
私もたぶん来世であの子に会ったなら、
なにか懐かしいような不思議な気持ちになるんでしょうね。
出来れば人間として出会いたいww
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2017/03/18 22:10
そうだったのですか、亡くなったのですか。
ころんさんと知り合って二ヶ月にならないと思うのですけど、その同居人さんのことで書き込みを始めたと思うので、知り合わせてくれてありがとうと思います。

動物は人に生まれ変わらないですかねぇ。うちの三番目は子猫の頃からとにかく甘えん坊で前世は小さい赤ちゃんだったのかしらと思って抱っこしています。
同居人さんが人に生まれ変わったら、絶対現れてくれると思いますね。また動物でもですよ。また会いたいと思っているはずです。

物が片付けられない話も、よく分かります。私も、多分そうなんだろうなぁ。
どこかでまた巡り会う準備をしているようにも思うので、その時までの冥福を祈っています。



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