おばあちゃんのジョウロ
- カテゴリ：小説/詩
- 2014/01/21 00:51:30
よっちの日課は
幼稚園へ行く前の朝の水やり
ある日のこと
「ジョウロさんおはよう」って声をかけようとしてビックリ
ジョウロの先が取れてこわれていました
どうしよう
こわれた大切なジョウロ
それはおばあちゃんの形見なのです
泣いているよっちをみて
お母さんが新しいジョウロを買ってきてくれました
それから何日かがたちました
花たちの元気が無くなってきました
どうしたんだろう
よっちは困ってしまいました
おばあちゃんのジョウロがいいな
おばあちゃんのジョウロがいいな
夢の中で庭のお花たちが歌っています
ちょっとさびしそうに・・・
翌朝目が覚めたよっちは
庭で元気のないお花さんたちを眺めていました
そうだ
おばあちゃんのジョウロを花壇に埋めてあげる
幼稚園から帰ると
よっちはまっすぐに庭へと飛んでいきました
よいしょよいしょ
お花さんよいしょお花さんよいしょ
よっちは小さなスコップでよいしょっしょと
穴を掘りジョウロを花だんに埋めました
そして泥だらけの手で新しいジョウロに水を入れ
花たちにたっぷりとあげました
次の朝花だんの花はピンと背筋を伸ばし
生き生きと花を咲かせていました
よっちには聞こえました
花たちが歌っています
おばあちゃんのジョウロ
おばあちゃんのジョウロがやって来た～♪
よっちもいっしょに歌っていました
おばあちゃんのジョウロがやって来た～♪
次の週のことです
よっちの埋めたおばあちゃんのジョウロ
その場所から小さな芽が出ました
そして少したって小さな白いきれいな花が咲きました
おばあちゃんの花です
よっちが花たちといっしょに歌っています
おばあちゃんのジョウロ～♪
おばあちゃんのお花～♪
春の陽だまりの中
それはそれは楽しそうでした
庭のお花たちのお気に入りのジョウロ
それはおばあちゃんの愛のこもった素敵なジョウロ
宝物をひとつ見つけた
そんな感じですかね・・・
ブログの改行の謎（一行余分に開いてしまう）が事務局へ送った
ヘルプで解けました
スッキリと今日は二行ずつで書けました
不思議！
鳥が落としたのかな？
種の空間移動？
ん～
種のジャンプ？
でも植物って強いですよね
見習わなければ！
小さな子供にしか聞こえないってのがいいね
おばあちゃんが庭を愛して 草木もそれに応えていたんね＾＾
全然違うけど
ベランダにずっと放置してた 干からびた鉢植えに偶然 位置が変わったことで雨が当たってね
そこから 芽が出た時はビックリしたな＾＾；
んで もう何の鉢植えだったか忘れちゃってたから
何の植物だろうってｗ まぁ葉っぱで分かっちゃったんですけどね
「アサガオ」でした でもベランダでアサガオを育てた覚えはないんだけどな＾＾；
世の中は一人でないけど
自分は一人
自分は一人でも
周りにはいっぱい人がいる
そんな中で僕たちは生きている
今日も笑顔で頑張りましょう
今夜の私は壊れてしまったジョーロのような感じ
涙がだだ漏れ状態です
セカンドさんのお話は いつもは笑顔一杯で読み終わるんだけれど
今夜は不覚にも・・・＞＜ 涙とみずばなでぐしょぐしょです
なんだろう・・よく分からないんだけれど ここで泣かせて下さい。。
私はセカンドさんの描く世界が好きです
ただシンプルでいてさりげなくて でも愛が一杯ある
そんな世界が好きです
愛って･･優しさって そんな大げさなものじゃなくて
自分の周りを見渡せば どこにでも転がっているような
そんなものだと思います
特別なものでもなく特別な人にしか感じられないものでもない
ちょっとした言葉に救われるのです
おばぁちゃんの魂が宿ったじょうろ・・
お花さんが元気をなくしてるのをみて おばぁちゃんの心を感じたよっち
よっちは 一生懸命に考える
どうすればいいのか・・
愛には優しさにはかっこたる定義も正しい答えもないのだと･･私は思います
なんだかとても心が癒されました
こんなに短いお話なのに 沢山の思いがつまってるんですね
コメント書いているうちに 私の鼻水も涙も止まったようです
おばぁちゃんの花は みんなの思いが咲かせた花なのでしょう
小さい頃大切にしていた宝物・・大人になるに従って心の片隅に追いやられて
忘れてしまう感覚・・・でも人生の終盤に向かっていくときに
一つづつ思い出していくのでしょうか・・
春の陽だまりのなか 咲き乱れたお花たちと
春風のささやきに乗せて運ばれてくる可愛い歌声たち
春・・もうすぐですね あの優しい太陽の輝き・・待ち遠しいです
セカンドさん ありがとうございます 笑顔一杯になりました
おやすみなさぁ～い＾＾ｖ