Nicotto Town



雨の中に

霧雨に煙る坂道を
傘も差さず歩く私たち

狭い闇に包まれ
すれ違う人にも気付かない

二人の呼吸は重なり合うことは無く
それでも無言で歩いていく

想いの一つ一つが
剥がれ落ちていく

音もなく

そう
全てが消えてしまったのだ

私たちは消えてしまったのだ
街灯の光が鈍く路上に滲む

濡れた路上に
私たちの影はもう映らない

それでも二人は歩いている
雨の中を

愛が消えてしまったのに

冷え切った空気が
そっと頬にあたる

二人の息が白く抜けていく
静かに音もなく



明日も今日と同じ雨
しんみりと・・・



雨の日がこんなに楽しいと
誰が教えてくれたのだろう

開いた傘の露先で
私の傘を突っつくあなた

振動が私の傘に伝わる
それはあなたからの伝言

何を伝えたいか
ほのぼのと想像をする

今日は雨だけど
心の中は晴天

目の前の信号機が赤になる
舗道にたたずむ私たち

電車が来ちゃう
早く青にならないかな

それともこうして
一緒に立っているのも良いかな

大切なのは
同じ時間を過ごしていること

新しい発見
雨にも感謝だよ

あっ青になった

待って
ちょっと先に行かないでよ


なんて楽しい感じもいいかな
どちらが本当の自分なのか?

浮かぶものはうかびます^^











アバター
2024/04/06 23:33
粋生夢詩 様

確かに!
両方とも自分ですよね^^

続けて書いたのですが
心には明暗が存在しているみたいですね

雨の音が心に刺さるのか
心に弾んでいるのか・・・

アバター
2024/04/06 18:31
こんばんは。
《雨》はいろんなシチュエーションを思い浮かべさせてくれますね。
どちらも本当の自分だから、楽しいのかもしれません。



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