Nicotto Town


Olivier


「佐伯は良いヤツ。オレの自慢の親だ!」 by 健

前置き(山崎直子氏の話)が長くなりましたが、ようやく本題です。
と言っても山崎氏の話を「母親目線」とするなら、今回は
「子ども目線」

 ★登場人物★ (仮名)
           健くん       (12歳・中学1年生)
           佐伯さん     (30代後半男性)
           母さん       (外交官・海外赴任中)

私が健くんを知ったのは約一年前。
姪(12)のブログに頻繁にコメントを残してくれる少年で、当時小6。
姪に聞くと、「名古屋のコーヒーショップでたまたま隣のテーブルにいて、
それがきっかけ。・・・グループ交際よ。安心して!」だそうで。

それでも2歳半から面倒見ている私としては、心中穏やかではありません。
『よからぬ虫』は排除せねば!・・・と。^^;

当初は、「所詮小6、遠距離友情。すぐに自然消滅ね」と思っていました。
しかし健くんのコメントはいつも誠実で、
姪との出合い・友情が生活のはりになっていると言います。・・・・何てイイ子なの!
という訳で、健くんに興味を持ち始めた次第。

健くんのお母さんは外交官。
この4月に、アジア某国からヨーロッパ某国に赴任地が変わり単身赴任中。
現在、佐伯さん(お手伝いさん?)と二人で生活。
(因みに、幼少の頃父親は亡くなり、祖父母とも縁が薄いそうで)

英国なら、さしずめ佐伯さんは「バトラー(執事)」。
共に家に住み、健くんの身の回りの世話をこなしている。

佐伯さんと面識のある姪曰く、
「ハンサムで背の高い人よ。健くんにも私にも敬語を使うのよ」だそうで。
日本ではなかなか見かけない家族の姿。私の興味はMaxです!


  【 ここからは健くんとのやりとりを忠実に再現しました 】
   

 ~どんな経緯で佐伯さんと出会ったの?~

  佐伯は・・・母さんが連れて来たんだ。
  何処の誰だか、佐伯の事は詳しく分からない。
  母さんも、なんか佐伯にはよそよそしくて
  知り合いじゃないって感じだった。
  「お手伝いだんだよ」って母さんは言ってたけど
  俺は知ってる。
  母さんが佐伯に
  父さんが居ない俺の父親代わりになってくれって
  泣きながらお願いしてたの、聞いてたから。
  全然知らない人と婚姻届まで出して、
  俺の父親代わりを佐伯は精いっぱい努めてくれてる。
  だから俺は、佐伯に感謝してるんだ。
  佐伯だって、やりたいことがあるだろうし、
  自分の時間がほしいと思うときだってあると思う。
  その時間を全て俺につぎ込んで、頑張ってるから、
  俺は佐伯になるべく迷惑をかけないように、
  勉強も頑張る。
  佐伯が頑張ってくれてるから、
  今、俺も頑張れるんだ。
  これで・・・答えになってるかな・・・?
 

 ~ありがたいね、佐伯さん。~

  そうだよな。
  佐伯は、家の事全部やってくれるんだ。
  それがたとえ、同情だとしてもきちんと俺と向き合って
  いつも本気で俺のこと考えてくれてる。
  反抗期がなかった俺だけど、佐伯は俺の母さんであり、
  父さんでもある偉大な存在だ!
  それに佐伯は、父さんのお墓にもよく足を運んで
  「健くん、元気ですよ」って。
  佐伯は俺に何かあったり、自分の休みの日には
  必ず父さんのお墓に行ってくれてる。
  たまにしかない大切な自分の時間を、俺のために使う。
  佐伯は良いヤツ。
  オレの自慢の親だ!!!

 ~我まま言ったり甘えてる?~

  ワガママなんて言ったことないよ。
  母さんは俺が小さいころから忙しかったし。
  佐伯は普段頑張ってくれているから言えない。
  でも、言わないっていうか欲がないんだ(笑)
  自分でやれることはやってるし。
  「こうしてほしい」って思ったら、
  「こうするには自分は何をすればいいのだろう」って考える。
  全部が全部思い通りになってるわけじゃないけど
  自分でそうやってやれることを精いっぱいやっていけば
  満足だから(^^)
  自分の意見を人に押し付けるのはイヤだし、
  他の人の意見を否定したりするのもダメだと思う。
  だから、例えばグループだったらリーダーの言うことを聞くとか。
  オレの家のリーダーは、佐伯だから(笑)
  佐伯に言われたことは守ってるし、
  自分で「こうしてほしい」なんてことも言わないよ。
  でも・・・言った方が良いのかな。
  俺、小さいころから甘えられる人とか居なかったから
  甘えたいと思っても我慢してるのかも。
  こんど佐伯に言ってみっかな・・・・・。

 ~勉強頑張ってるね!ところで、お母さんには会えなかったの?~

  はい。。
  
  佐伯は(数学の)教員免許を持ってるから高校教師にもなれたんだけど・・・。
  なんで教師にならなかったのか聞いたら
  「僕は弁護士になりたかったんです」とか言ってた(笑)
  で、今は俺に数学の問題作っては解けって(笑)
  ホントは教師になりたいんじゃねぇのか・・・?
  てかなんで弁護士目指してる奴が教員免許なんてわざわざ・・・謎だなぁ・・・。


                                        (つづく)

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2011/09/07 14:40
nagataさま、コメントありがとうございます。

外交官の知人がいないので、今も勤務実態が分からないでいます。
ネットで調べるとnagataさんの仰るように外国と国内勤務を「繰り返す」とありました。
健くん母は、先の赴任地がアジア(約3年)そのあとヨーロッパに向かっています。
これでまた約3年国内勤務がないとなると・・・息子は高校生!(*_*;

私は健くんの言葉「母さんは外交官」を信じ込んでいるのですが、
こればかりは調べようがありませんからね。(彼を傷つけることになってもいけないし)

「父子家庭」なのだと思っています。
でも「佐伯」って呼び捨ては・・・なんともfunnyです。
健くんと姪が遊園地など遊びに行っても、時々同行するらしいですよ。
少し距離を空けながらも、まるで「護衛官」のように。(^^)
姪にも「飲み物は何が宜しいですか?」て。
姪は「自分でできますから。大丈夫です!」といつも答えるらしく、そこが気に入られたのカナ?
健くんのコメントに、
「佐伯が、いいお嬢さんですねって言ってたぞ(笑)」とありましたから。

ところで、高校の教員免許(2級)は、教育学部でなくても取得できます。
私も理学部でしたが、高校2級の教員免許を持っています。(単位が揃えば誰でもOK)
ただし、小・中学校の教員免許(1級)は教育学部でないと、取得単位が膨大なため難しいです。

因みに、離婚を機に「これからは女も手に職をつけないと!」と励んだ友人・・・なんと弁護士に!
彼女、文学部国文学科卒で、放送局の社長室秘書勤務だったんですよ。離婚するまで。
二度目の司法試験トライで見事合格した才女、かつとびっきりの美人です!
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2011/09/07 12:23
私の同級生で 外交官と結婚した人は 飛行機が嫌いなので
外国勤務のときは 単身赴任させて 実家に帰ってる
外国と国内勤務と 数年のサイクル

教員免許は 教育学部が必修に近いけど
司法試験は 法学部出身でなくても受けられるからかな
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2011/09/04 22:08
でっちさま、コメントありがとうございます。

私は外交官については知識が薄く、
「数年(約3年)で諸外国を異動する」と聞けば、そんなものなのね・・などと思っていました。

私もでっちさん同様、この家族には分からない事だらけです。
ですから機会があれば書いてみたかったのです。(お知恵拝借!)

多分佐伯さん、婚姻届は出したのでしょう。
聡明な健くんがそう言のですから事実でしょう。

ただ、佐伯さんは「弁護士になりたかった」とあります。
私の友人は38歳で弁護士になりました。
健くんと同居し始めて数年は経過しているようです。
ならば依頼されたのは30代半ば、夢を捨てるには早すぎます。
それに、この生活形態は完全に「執事」です。
「専業主夫」ともとれますが、自身の仕事・夢は放棄しています。

「母親が連れてきた」・・・これも不思議です。
世の30代半ばの男性が「息子の世話をして欲しい」と頼まれたとき、
二つ返事で「いいですよ!」となるものでしょうか?
健くんのコメントによると佐伯さんには休日があり、その休日も墓参りに行っている、と。

母親と佐伯さんの間に何かしら事情があるのではないか?それは誰もが疑いたくなる点です。
もしも愛情が存在するのなら、結婚が近道です。
お互い独身ですし障害は何もありません。
それもせず息子を預けたままにし、年に数回の帰国時も、帰宅どころか息子にも会わない!

「名古屋」に固執する意味が私も分かりません。
母の郷里で祖父母が居る?その点も不明、祖父母は話にも上りませんから。
また、二重住居となるとコストも多大です。
家はマンションですが、間取り・空間スペースはかなりゆったりしていると姪が言っていました。

幼い健くんと母親が写っている写真を見たことがあるそうで、
「キレイな人で、片瀬那奈に似てたよ」だそうです。すると現在は30代後半~カナ?

「佐伯のことは詳しく知らない」も不思議でなりません。
私なら根堀り葉堀聞いしまうでしょうね。
もしかしたら健くん、敢えてそれをしないのかも?
自分を守ってくれる「最後の人」がいなくなってしまう、
そんなリスクは御免なのかも知れませんね・・・。

まだ12歳ですからね。
上記のコメントを書いているときは彼、小6ですよ!
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2011/09/04 18:29
面白く興味深いお話ですね。

お母さんは、健くんの年齢からすると40歳前半くらいでしょうか。
その年齢で、欧州某国→アジア某国という異動だと、キャリアではない感じですね。本省で課長級でバリバリやる時期だし、キャリアは大使でアガリを迎える時期以外は、海外→海外という異動は少ないですから。

平均的な任期や当時の健くんの年齢を考えると、欧州某国なら英仏なら現地校、それ以外ならインターナショナルスクールに入れちゃう人が多いんじゃないかなぁと思いますが、家庭事情が複雑なようなので、仕方ないでしょう。

>母さんが佐伯に父さんが居ない俺の父親代わりになってくれって泣きながらお願いしてたの、聞いてたから。
>全然知らない人と婚姻届まで出して、俺の父親代わりを佐伯は精いっぱい努めてくれてる。
ここのくだりが、よく理解できませんでした。
佐伯さんが「全然知らない人と結婚して」、戸籍上は何のつながりもない健くんの家に住んでいるということですかね?
たとえば、学校の保護者として違和感ないように佐伯さんが健くんのお父さん(つまり奥さんと偽装結婚する)というなら、それも突拍子もない話だけど、まだ分かるんですよ。
なんか、僕はこういう特別な世界に疎いので、事情が汲めなくてすみません。

でも、執事かっこいいですねー。
なんとかいう外交官の映画の世界みたいです。




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