朝、いつもより早く登校し、私は指示された温室に向かった
巨大な扇風機の様な換気扇が、ゴーという音を立てて回っている
ここ最近暑い日が続いたため、しっかりと換気をして、温度をがあがり過ぎないようにしているのだろう

私は、床に置かれている青いホースを手に取った
そのまま、近くの棚の上に置かれていた、ラッパの様な形をした、銀色のノズルをホースに差し込む

蛇口をひねってから少し待つと、ノズルの先から勢いよく水が飛び出る
そのままホースの中に溜まっていた、暖められた水が出るのを待ち、出る水が冷たくなったのを待ってから勢いを調節し、水遣りを始めた

このの温室には、長い机の様な形をした棚が2つずつ、4列並んでおり、8つの棚があり、そのうちの入り口の３つと、奥の1つで、合計4つの棚に植物が乗っている

私はまず、奥の棚に水をやることにした
ホースは長く、床とこすれて引っ張るのは意外と力が要る
ぐいぐいと引っ張って、奥まで行くと、そこから順番に水をやり始めた

この棚には、ラン科の植物が乗っている
刺さっているタグを見ると、「ギャラクシー」、「アイシンプリンセス」、「ハニーグラフティー」、「レモンシャーベット」など、様々な種類がある様だが、残念ながら私にはすべておんなじに見える
花が咲かなきゃ、見分けは難しいものだと思う・・・・

ラン科の水遣りを終えると、次の棚へ
そこには、キャットテールが花を咲かせていた
赤色でふわふわしている、ネコじゃらしの様な花だ
かなり元気に育っているようで、植えられているポッドが見えないほどだ

私は、その葉っぱの上からまんべんなく水をやる
先生に見られたら、もっとしっかりやれ　と言われそうだなとか思いつつも、次の棚へ

そこには、よくわからない観葉植物が
入り口の3つの棚のうち、2つはこの植物が独占していた

いい加減飽きてきた私は、問題ないが程度に手を抜いて水をやり、その日の仕事を終えた
先生に報告をして挨拶をすれば、朝の当番は終了だ

今日の式が終われば夏休み
さて、夏休みは何をやろうか？