Nicotto Town


遠路はるばる


名前で呼んで


「お~っほっほっほ。お嬢様とお呼びっ!!」

女王様とお呼びと言うには抵抗がある乙女心・・・。
子供の頃はずっと「女王様とお呼び」を「お嬢様とお呼び」だと思っていました。

その間違いに気づいた、大人になったある日のことです。
人見知りで出不精な私が知人たちの集まりに出席しなくてはいけなくなり、
滅多にしないフォーマルな装いで、必死におめかししたのです。

その必死さで、ややテンションが上がってしまったのか
ついつい調子に乗って母に言ってしまったのが、冒頭のセリフです。

その時の母と言えば・・・
おせんべいをかじりながら雑誌に夢中で、私を一度も見ることなく「はいはい。」と
軽~く流したのですが、その後に私の願いを叶えてくれました。

アメとムチ方式ですか!?

「あ、お嬢様、出かける前にお茶入れてって。
それから帰りにコンビニに寄って、明日の朝のパン買ってきておいてよ。」

・・・・・・なんだろ?この雑な扱い。思っていたのと随分違うのですが。
結局、その日は母の言いつけ通りにしました。

そして次の日です。母とお買い物に行った時の衝撃。
「お嬢様、これとこれどっちのメーカーが良い?」と聞いてくるではありませんかっ!

え!?家の外でそれ言っちゃう!?
ニヤニヤしながら恐るべき反撃に出る母。アメどころかムチとムチ方式ですよっ!!

これが某小説の毒舌執事さんだったら「ク~ビよ!クビ!クビッ!!」と言う所ですが
相手が母なのでそうもいきません。だからビシッと言ってやりましたよっ!!

「生意気言ってすみませんでした!」とね。フフフ・・・・

そのすぐ後に言った「伊達に貴方を長年育てていたわけではないよ」と言う自慢は、
褒めるところですか?感謝の意を込めるべきところですか!?

何歳になっても母には敵わないということですね~。

フリマでカクテルドレス(エルマ)、ロココヘア、おっきなトマトジュースを
交換して下さった方々に感謝です♪




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