Nicotto Town



ドラマ「上海の芥川龍之介」


今頃、視聴。

撮り溜めていたけどずっと視聴しないまま2年放置。

削除しようかどうか迷っていたけど、

見て大正解でした。

1921年の上海が舞台。

芥川龍之介が新聞社の特派員として中国に渡った時の見聞録「上海遊記」が原案。

新聞社の上海支局長の案内のもと

妓楼で働く人々、知識人との交流を幻想的に描いている。

芥川龍之介を松田龍平、上海支局長を岡部たかし。

岡部さんの上海の裏表に精通しているいかにもな感じがまた素晴らしかった。

見始めてすぐは

NHKの好きな雰囲気ドラマものなのか?と思ったけど

(って、毎回雰囲気ドラマもの、素晴らしいんですが)

進むにつれて

その側面は大いに残しつつも

とても見応えのある内容でした。

73分とそれほど長くないのに

どの瞬間も気が抜けない映像に引き込まれました。

って

結局雰囲気なのかよ、という話なのですが。。

全編、上海でのオールロケ。

石畳のリアルな汚れ、道端の物乞い、路地を行き交う人々の全てから

臭いが漂ってくるようで

映像は限りなく美しいのに、同時に獣めいた臭いが感じられる

絵力の凄さでした。

日本人の主要メンバー以外は、

すべて中国人の役者。

中でも

娼妓「玉蘭」を演じた胡子玫、

男娼「ルールー」を演じた 薛八一

二人の美しさといったらなかった。

二人とも鼻筋が少し長くて高いのが共通点。

印象深いシーンはたくさんあるのですが

愛する人の骸から流れる血にクッキーを浸して

恩を感じた人全てでそのクッキーを分かち合うシーンには

なんというか中国の奥深さを感じてしまいました。

ラスト、ルールーは非業の死を遂げるのですが、

その時も

玉蘭はルールーの血にクッキーを浸して

妓楼の人々と分かち合い、

芥川もそのクッキーを口に入れるのです。

その時、芥川の後ろにいた支局長のギョッとした顔がまた印象的。

旅疲れと上海の汚穢に満ちた空間に到着早々疲れを感じていた芥川が

いつの間にか深く上海を受け入れた瞬間でしたね。

ルールーの流す血と玉蘭の真っ白な靴の対比も美しく

幻想、幻惑、夢のような73分でした。

削除しなくてよかった~。

そういえば

脚本は「エルピス」の渡辺あやさん。

渡辺さんはNHKの「ロンググッドバイ」も担当していて

この時も

部分的に舞台を中国に置き換えて描いていました。

いや~、

渡辺あやさんの脚本は

やっぱり素晴らしいですね。

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2023/04/25 06:48
hanakoさま>>
メイキング映像も見たかったです。
ほんとにあの演出、素晴らしかったですよね。
NHKはなんだかんだいわれてますが、お金かけていい作品作ってくれます。
BSでやってた「犬神家の一族」も総合でやってくれないかな〜、と期待してます(笑)。
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2023/04/24 10:21
私も『ストレンジャー上海の芥川龍之介』観ました
スペシャルドラマの宣伝番組でメイキング―シーンで
100年前の上海を再現するのに、道路に大量の水を流して濡らし
夜のネオンが道路に映ることで幻想的で怪しげな素敵な雰囲気を演出してたのか
と感心しましたえへへ(〃´∪`〃...
結構重たい話だったけど、
出演されていた。中国の女優さんも綺麗で、特に俳優さんがルール―と玉蘭が素敵したね
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2023/01/09 09:22
みずのさま>>
ありがとうございます。
幻想的でした。また、時間置いて見てみたいかも。

みずのさん、テレビ見ないんですね。
一時、ラジオ生活の時もありましたが、今やすっかりテレビっ子(笑)。
案外、NHK見てるので元とれてます。
オンデマンド220円!
ほんと、受信料払ってる人は無料にしなくちゃ、ですね。
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2023/01/09 08:47
こちらのドラマレポートもすごく参考になりました。
幻想的なテイスト大好きです。おもしろそうですね!

NHKオンデマンドで単品220円でした。うー迷う( *´艸`)
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2019103771SA000/


わが家では、数年TV見ない生活が続いてまして。
にもかかわらず、NHKの受信料は毎年末がっつり引落され。

受信料払った→オンデマンド見放題!になればいいのに。
N党みたいに「ぶっこわーす」気はないけど、うーん・・



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