絵を見る目
- カテゴリ：日記
- 2012/02/27 21:58:16
友人に誘われ
絵を見に行って来ました。
画廊は、ビル1階にあり
白の外壁に
『ギャラリー〇〇』と銀文字プレートが
浮き出ています。
扉の中の
細長いスペースの白壁面には
大きな絵から小さな絵まで
幻想的なタッチの油絵が30点程
並べてありました。
一通り見終わると
女性スタッフの方が
コーヒーを勧めて下さいました。
中程にテーブルがあり
椅子には
画家の方が
一人座っておられました。
細身で少し長髪の
優しそうな男性です。
恐縮しながら椅子に座り
コーヒーを頂きながら
話を伺いました。
私は、絵も素人ですから
突拍子もない質問をします。
「ピカソと子どもの絵と、何処が違うんですか？」
画家の方は少し考え込んで
「自由な子どもの絵も良いんだけど、
ピカソは大人の知性と画家の技術の巧さの上で
描いてあるんですよね」
私にはよく解りませんが、
質問を続けます。
「良い絵というのは、どうしたら解りますか？」
「良い絵の見分け方ですか」
少し考えて
「飽きない絵ですね。
毎日毎日眺めていても、飽きが来ない絵です」
さらに、聞きます。
「飽きのこない絵を選ぶ
方法はありますか」
「うーん、
本物の絵を観る事ですね。
画集ではなく、
展覧会などに来る実物の絵を観て下さい。
出来るだけ沢山ね」
「それから、
身銭を切って絵を買う事です。
自分でお金を出す時は、
真剣に絵を見比べます。
そうすれば、絵を見る目が養えますよ」
この様に
画家の方は話されました。
壁に架かっていた
一番小さい林檎の絵に
45000円のプライスが架かっていましたが
見る目を養うには、高すぎる。
私は、コーヒーだけ頂いて帰りました。
ちょっと、理屈っぽく書きましたが
“教養があると言うのは、他人の心が解る事である”と
養老孟司さんが
書いておられますから
こんな風に考えました。
芸術でも、音楽でも、自然でも
自分が、
良いなとか、美しいなと思った事が
他の人も、同じように
感じている事が分かれば
とても、嬉しいですよね。
人が作るものは、 おもい が、こもるのかも知れませんね！
何か、そんな感じがします！
だから、見るものも、感情が湧きあがるのかも知れませんね＾＾。
お会いした画家の方は、
年齢も同じぐらいで
話し易く、
結構、
話も弾みました。
林檎の絵も、
縦半分焦げ茶色の机の上に
上半分一杯赤い林檎が
描いてありました。
リアルな林檎に
存在感がありました。
もこさんの
版画も
見ていて飽きない絵ですから
きっと、
本物の絵だと思います。
私は、絵というのは
いったん対象物を、
画家の頭を通して描きますから
同じように頭を使って見る、
観客に感動を与えるのだと思います。
いくら写真が
情報量が多くても、
絵には、
かなわないと思います。
音楽も、
然りだと思います。
画家さんの回答、奥が深そうですね！
何年か、前に、何万円か？（多分）、、、覚えてない、（汗）。。
で、海の波が描かれた版画を購入しました♪
今でも、見ていて癒されますよ♪
絵や音楽とかって、不思議と人を癒しますね＾＾。