山内久さん…
- カテゴリ：テレビ
- 2015/10/11 16:32:50
先日
脚本家、山内久さん
（やまのうち ひさしさん）が
90歳で、お亡くなりになりました…。
山内さん脚本の作品と言えば
『若者たち』
白黒のＴＶドラマで
後に、映画化もされました。
両親が亡く
一軒家で暮らしている
五人兄妹の青春ドラマです。
ドラマの１シーン
親代わりで
兄妹の面倒を見ている
長男技師の
田中邦衛さんが
何事にも
金・金・金と、言うのに対して
三男、大学生の
山本圭さんが
アルバイトで得たお札を
石油ストーブに投げ入れて
叫びます。
「母さん達に、焼香してるんだ！」
「働いて死んでいった人達に
焼香してるんだ、俺は！」
「金より強いんだ、人間は！」
「ちっぽくて
弱くて、汚れてたってな！」
「こんな紙切れよりは
強いんだ人間！」
1960年代後半に
放送された、この作品は
今の
格差社会とか
少し前の
一億総中流とか
言われた時代より
更に前の日本です…
『若者たち』の主題歌
『若者たち -空にまた陽が昇るとき』を
聴きながら
御冥福を
お祈り致します。
よく聞き取れないものがありますよね
にゃあこさんだけではありません。
激しすぎてよく分んない
ショーケンこと萩原健一さん
（ちょっと古いか…）
ゆっくり喋ってんだけど
ちょっと聞き取りにくい
吉岡秀隆さん…
お二人共
好きなんだけどな～…
（一応フォローですが本当に大好きですよ。）
このドラマ
『若者たち』の
4～5年後
私は大学生と成りますが
その頃
私たちの世代は
無気力・無関心・無責任の
三無主義とか
しらけ世代と呼ばれました。
その頃
私がハマったのは
『木枯し紋次郎』
「あっしにゃぁ関わりのねぇこって…」
焼き鳥定食の串を
口にくわえて
悦に入っていたんですよね…。
ありがとうございました。
さっそく、拝見してきましたが
よく聞き取れない部分も多かったです。
（映画だといつもそうなるのは私の耳が変なのでしょうか。
いつも日本映画も字幕入りで見ています＾＾；）
それでもすごい迫力なのは分かりました！
あの時代の若者の熱気のようなものが伝わってきます。
お兄さんの田中邦衛さんが一生懸命言って聞かせて
自分がみんなを養ってきたと思っているのに
弟や妹たちはお兄さんの感覚と温度差がある…。
他のひと達がちょっとインテリ風なのも
お兄さんのお蔭でそうなったのに
残酷さというか、悲劇を感じさせます。
親子の関係と兄弟の関係の難しさというか、
そこが違いなのですね…。
親なら聞けても、兄の言葉だと素直に聞けない。
お兄さんのお蔭で自分たちは“学”があるのに…。
これは人間悲劇です。
最後にお金を燃やしてしまったら
田中邦衛さんが気絶してしまったのがいかにもで
弟さんとの溝というか考え方の違いが顕著になったシーンですね。
お兄さんはあまりに苦労したから、お金は神様だったのでしょう。
あの一万円札は今で言う１０万円くらいの価値でしょうか。
クルーソーさんはそういう時代の風に当っていらしたのですね。
私もぎりぎり国鉄時代を知っていて
最後の時代、ストライキばかりだったのは
よく覚えています。
いま、日経の『私の履歴書』で
その辺りのことが書かれていますが
組合が変な方に行っていたようですね。
大学の立て看は私の時代にも
名残りはありましたが、形骸のみ？
私は女子校だったので、そんな空気はありませんでした。
私が中学生くらいの
時のドラマです。
60年安保という
大きなうねりは
過ぎていましたが
大学では
ヘルメットを被った
全学連とか
JRになる以前の
国鉄の労働者が
ストライキをして
列車が止まったりしていました。
『若者たち』は
これらのような時代を背景とした
ドラマだったのですね。
欠かさずと
いうわけではありませんが
わたしは
よく見ていて
長男の田中邦衛さんが
「物を買う時にはな
これがどうしても今必要か
これがどうしても今必要かと
３回自分に問いただしてから
買うんだぞ」
と弟に言います。
確かに
こう自分に問いただしたら
よっぽど必要な物でなければ
買えませんよね…。
そして『若者たち』で
一番鮮明に覚えているのが
ブログで御紹介したシーンです。
「金より強いんだ、人間は！」
そして
このドラマから
50年近く経った
今でも私の
心に刺さるんですよね。
なお
このシーンはどちらさまか
ユーチューブに上げておられます。
見られましたら
前後の流れが
もっと詳しく分かるかと思います。
御参考までに…
『映画 若者たち ③～金より強いんだ！人間は！！』
https://www.youtube.com/watch?v=MZoBwCybiKU&feature=player_detailpage
が、そのドラマのタイトルは聞いたことがある気が致します。
お金を燃しちゃうなんて？！
ちょっとやりすぎというか、私的にはリアルでないような不思議な展開です。
血のにじむような思いで働いた訳でしょう…？
でも言いたいことは分かりますね。
お金という紙切れに一生支配される私たち…。
ちょっと悔しい気がします。
それを端的に示したシーンなのでしょうね。
いつもキャンプファイヤーで歌っていたあの曲のルーツが
そこだとは。
とてもためになるブログをありがとうございました＾＾